阪神タイガース佐藤輝明選手フォーム解説

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

オープン戦で大爆発をしている阪神タイガースの怪物ルーキー佐藤輝明選手。
ただあくまでオープン戦の結果でありシーズンが始まってからが大切という話を前回お伝えしました。

とはいえ佐藤選手が非凡な才能を持っていることは確かなことだと思います。
さて、では佐藤選手のどのあたりがすごいのでしょうか?
今回はそんな佐藤選手のフォームについて解説をしていきます。

構え

構えから比較的早めに足をあげるスタイルです。この時に膝ではなくお尻(股関節)に体重を乗せる感覚が重要ですが、佐藤選手は膝が前に出過ぎずしっかりとお尻に乗れているようです。やや股関節の屈曲が甘いようにも見えますがこの段階ではそれほど気になりません。

股関節に乗る感覚とは?↓

テイクバック

テイクバックを見るとやや足のあげ方が低く股関節の屈曲が甘いことが目立ちます。理想をいえばベルト付近まで足を上げるか、足の高さを変えないのであれば、股関節の屈曲を強めて骨盤を前傾させる方が良いかもしれません。(そうするとお尻は後ろに突き出したような形になります。)なぜ屈曲を強めた方が良いのかというと懐が深くなり直球やインコースへの対応がしやすくなるからです。インコースに強い坂本選手を見ると股関節の屈曲が強く懐が深いことが理解しやすいかもしれません。

しかし佐藤選手の場合バットの出し方がよくスイングスピード自体が早いので、今のところそこまでインコースを苦にしている様子はみられませんので結果が出ている間は下手にフォームをいじる必要はないでしょう。

股関節の屈曲とは?

踏み込み(トップ)

この段階まで来ると股関節の屈曲も強くなり骨盤もしっかりと前傾された良い形になっています。しかしこれでもやや屈曲は甘いため、低めの落ちるボールへの対応はまだ難しいかもしれませんが、打席をみていると左手を離して片手一本でミートしながらも飛距離を出せていたのでまだ変える必要はないかもしれません。

この時注目をして欲しいのはバットが出てくる位置です。

佐藤選手は右肩から右腕→右手→バットのグリップ→バットの先端に至るまで綺麗にしならせることができています。さらにしならせたバットを頭と左肩の間の首あたりから体の近くを通して出すことができています。これこそが佐藤選手が逆方向にホームランを打てている最大の要因であり武器となっています。

この位置が少しでも低かったり、体から離れているとポイントが前にズレたりドアスイングになってしまい空振りや引っ掛けた打球が多くなってしまうことでしょう。

バットが出る正しい位置とは?

インパクト

インパクトをみると後ろの腕が体に非常に近く引きつけたポイントで打てていることが分かります。これができるのはテイクバックや振り出しからバットが体の近くを通っているおかげです。体からバットが離れるのが早いと、バットの軌道が遠回りしてしまうため上手く引きつけてインパクトをすることが難しくなります。

またインパクトの位置での伸びあがりも少なく体幹が抜けない状態で上手くスイングができていることがホームランを放つ飛距離を後押ししていることにも注目です。

 

インパクトの伸びあがりとは?

フォロースルー

最後にフォーロスルーです。
フォロースルーを見るとしっかりと背中までバットが回っていることが分かります。インパクトでバットを返してしまうイメージだと、バットはここまで回ってきませんが、おそらく佐藤選手にはインパクトでバットを返す意識は薄くバットを最後まで振り切るイメージがあるのだと思います。もちろん試合でここまでバットを振り切ることは難しいですが、意外にも素振りで振らせてみても難しくてできないという選手も多くいます。

大きな飛距離を生むためにも素振りからフォロースルーの大きさを意識してみましょう。

こねずに振り切るには?

 

明日開幕を迎えるプロ野球ですが今シーズンは佐藤選手の活躍に期待です!


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