印象に残る審判とは?

こんにちは
BASEBALLFUTUREの
依田徹平です。

学童野球の審判の振る舞い

先日学童野球の低学年(小学1~4年生)の試合を見る機会がありました。その試合の一塁審判員の振る舞いに違和感がありモヤモヤとした気持ちでいました。先に言っておくとジャッジは的確ですし、間違ったことは何もしていません。しかしとても印象に残る場面がいくつかありました。私としては基本的にボランティアに近い形で審判をしてくださっている方々に対する尊敬や感謝もあるのでミスジャッジなどは仕方がないものだと思っていますしそれも野球だと思います。

しかしあまりにも目立つ振る舞いに本職の審判の方々の意見を聞いてみたいと思っていました。

具体的な振る舞い

では具体的にどのようなことが起こったのか?
一つは球審のジャッジに大声で「違う!」と口出しをして判定を覆すというシーン
内野からの一塁送球が外れて1塁走者が3塁を回った辺りでボールデットとなった際、球審は本塁生還とジャッジしましたが、その判定に対して「違う!!戻して戻して」と厳しい口調で指摘をし判定が覆りました、状況的に正しい判断だとは思いますが明らかに経験不足の父兄球審の方に対しても、プレーをしている選手に対しても動揺を誘うシーンでした。

二つ目は2連続で捕球エラーをしていたファーストがやっとショートからの送球を捕球できアウトを捕れた時。判定はアウトでしたが厳しい口調で「今のは少し足が離れるのが早い」とプレー中にみんなが聞こえるように指摘。正直そのプレーを一塁の真後ろのベンチで見ていましたがそこまで離れるのが早いとは感じませんでした。

アドバイスをしていただけるのはありがたいことだと思いますが、それにもマナーがあると思います。ましてやまだ野球を始めて間もない2~4年生くらいの選手に対してトラウマになりかねない指摘の仕方。せめてイニングが終わった後や試合後に監督やコーチに伝えてあげるのが良いのではないでしょうか?

野球をせっかく始めてくれた選手が少しでも自信がつくように成功したことを一緒に喜んであげるのが大人の役目だと思います。

そして三つ目は攻守交代の際、さっきまでの厳しい態度はどこへ行ったのか、ベンチの子供達に向かっていきなり「さあ元気よくダッシュしていこう!」と声かけ。当然子供たちは驚いてポカンとした表情。

こうした行為に関しては昨年あたりから良く見られますがSNSなどで一時期話題になった審判の方を真似している方が増えたのではないかと思います。なぜならばそれまではそんな方は全くいなかったので。

これ自体をとやかく言う必要はありませんが、それまでの態度からの急変にとても違和感を覚えました。

野球をやっていれば現役中でも引退後でも塁審や主審を任されることはあります。しかし、ルールをしっかりと学び連盟の公式審判などをしたことがない立場で批判的なことは言うのは違うなとも思います。ですがこうした行いはいくらボランティアとはいえ子供たちのためにはならないのではないかと個人的には思います。

NPBの審判員のインタビュー動画

そんなモヤモヤを抱えている中タイムリーにこのような動画を拝見しました。こちらはNPBの審判員の方々のインタビューです。

私はこの中である審判の方が審判員として意識していることとして「現場で目立たないで終わることが一番なんです」という言葉を聞きモヤモヤが晴れた気がしました。

私自身選手をしていても記憶に残っている審判はほとんどいません。それはミスジャッジをしようが自チームに不利な判定が多かったと感じても同じで記憶には残りません。なぜならば審判という役割の難しさもある程度理解ができるのでジャッジに対して文句はなく審判を恨むようなことはないからです。

ですが一部の記憶に残っている審判というのはやはり自ら意図的に目立とうとして余計なことをしてしまっているように思います。特にジャッジ以外の部分で目に余る部分が多くあります。

いきなり試合前にブルペンにいき勝手にピッチャーの指導を始める審判、ベンチ外の選手が練習試合で急造で塁審をしてくれているにも関わらず、ジャッジの仕方や打球の追い方に対して試合中に大声で上から目線の指摘をし始める審判、選手の気持ちを考えずに過剰なジェスチャーでジャッジをする審判

こうした審判は今でも印象に残っていますが、このインタビューを見るとやはり名審判とは誰が審判をしていたか記憶に残らないくらい正確にジャッジをし試合を円滑に進めてくれる審判であると思いました。

そう考えると私が現役中は非常に良い審判の方々にジャッジをしてもらっていたのだと思います。もちろん印象に残ってしまう審判の方に直接審判ではない私が指摘をするのは間違っていると思うので指摘はしませんが、どうか未来ある子供達のために一緒に野球界を盛り上げていける関係でありたいところですね。

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