「学生コーチ」とは?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
突然ですがあなたのチームに学生コーチはいますか?
おそらくですが、ほとんどのチームに学生コーチはいないのではないでしょうか?
そもそも学生コーチの存在を知らない人もいるでしょう。
今回はそんな方へ、学生コーチの役割と重要性についてお伝えしていきたいと思います。学生コーチとはどのような存在でしょうか?
その名の通り、選手としてではなく、コーチ的な役割でチームをサポートする学生です。
一般的なコーチは主に技術指導などを行なったり、練習メニューなどを決めたりしますが、学生コーチはどちらかというとコーチと選手の間にたち、練習が円滑に進むようにサポートする役割を担っています。
例えば
・アップなどの準備や進行
・ノック
・練習メニューの指示
・その他首脳陣とのパイプ役
などが挙げられます。
こうした役割を学生コーチが担うことで多くのメリットがあります。
一つ目は監督コーチが積極的に技術指導を行うことができる。
アップの進行、ノックや練習メニューの指示など、その全てを監督やコーチが行なってしまうと、細かい技術指導まで手が回りません。
しかし、それを学生コーチがサポートすることで、仕事を分担することができ、色々なことができるようになります。これは選手にとってもコーチ陣にとっても効率的でプラスになることでしょう。
二つ目は選手たちの自主性を高めることです。
人数の多いチームほど、監督やコーチだけで全ての選手をまとめるのは難しいでしょう。その為監督やコーチもチームをまとめようと、指示や注意が細かくて多くなってしまいがちです。
そうした状況になるとどうしても選手たちは受け身の姿勢になり、何をするにしても監督やコーチの指示待ちの状態になってしまいます。
もちろんこれではチームが良くならないことは想像がつくと思います。
こうした時に学生コーチが間に入ることで、チームに自主性が生まれてきます。
本来であればキャプテンや副キャプテンがそうした自主性をチームに促す役割を担うのですが、新チームになりたての頃はチームを客観的に見ることは難しく、また一緒に練習をしているためか、チーム全体を見ることは難しくなってしまいます。
しかし学生コーチであれば、練習には参加しないので、客観的にチームを見ることができます。その為選手とは違った視点から、チームを見ることができ、指摘をすることができます。選手としても監督やコーチから言われるよりも、同じ年齢の学生コーチから指摘をされる方が受け身にはならずにいられるでしょう。
このように学生コーチを置くことで、チームにとっては良い影響があります。
しかし気をつけなければならないのは
「誰が学生コーチをやるのか?」
ということです。
やはり同じ年代の選手たちに指示や指摘をする立場になる為、そうした意見をはっきりと言える部員でなくてはいけません。
またただ言うだけではなく、言われた選手が
「あいつに言われたらしょうがない」
と思われるような人物でなければなりません。
それだけではなく、学生コーチになるということは同時に選手としての出場を断念するということでもあります。
自分を完全に押し殺し、チームのために黒子役に徹する覚悟がなければ就くことはできないでしょう。
時にはチームのために嫌われ者にならなければいけない立場にもある学生コーチ。
私が所属していた法政大学野球部にも各学年に1人以上の学生コーチがいました。
その学生コーチとしての役割次第でチームは強くも弱くもなります。
もし何か現状を打開したいチームであれば思い切って学生コーチを作ってみてもいいかもしれませんね。
PS
学生コーチをやる上で選手を断念することが障害になるのであれば、プレーイングコーチと言う形で、選手と学生コーチを兼任するという形を作るのもいいかもしれません。