意外と知らない野球のルール①

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

突然ですが問題です。
無死満塁で内野フライが上がりました。
この時内野手がボールを落球してしまったため、慌ててホームに投げてフォースアウトを狙いました。さてこの時3塁ランナーはアウトになるでしょうか?

このケース、ご存知の方も多いでしょうが、ランナーはアウトにはなりません。
このようなケースの場合、審判は「インフィールドフライ」を宣告します。

その時点でバッターランナーはアウトとなるため、3塁にいるランナーには進塁義務がありません。もちろんスタートをしてもいいのですが、そのまま3塁に残ったとしても
ホームでフォースアウトを取られることはないのです。野球のルールは複雑で、野球をやっていない人には分かりづらいとはいえ、この例は、野球を知っている人には広く知られているでしょう。

しかし、野球を長年やっていても意外と知らないルールがあったりします。今回はそんな、意外と知らないルールや決まりなどをクイズ形式でお伝えしていきます。

打球がマウンドを直撃

まず1問目は
バッターの打球に関するルールです。

バッターの打球が3塁ベースに当たった場合、打球がファールゾーンに飛んで行ってもフェアになります。ではピッチャーのプレートに打球があたりそのまま誰にも触れずにファールゾーンへ飛んで行ってしまった場合、これはフェアになるでしょうか?

正解はファールです。正確な記述をすると以下のように記されているようです。
「野手に触れない打球が、投手板に当たり、リバウンドして本塁一塁間または本塁三塁間のファウル地域に出て止まった場合には、ファウルボールである。」

私はこのプレーを実際には見たことがありませんが、一度は見てみたいです。

盗塁の記録について

続いて2問目です。
今度は盗塁の記録に関しての問題です。

最近ではよく聞かれるようになった言葉に不文律(アンリトゥンルール)と言うものがあります。これは正式なルールではありませんが、野球選手として守らなければいけない暗黙の了解のようなものです。

アマチュア野球ではそうしたものはありませんが、プロの世界、特にMLBでは実に様々なルールがあります。

その1つに
大量の点差がついた試合終盤に盗塁をしてはいけない、というものがあります。これを破ってしまった場合、報復死球をくらってしまうこともあります。

これに関連してですが、試合終盤になり、大量とは行かないまでも、ある程度の得点差が開いていたとします。

この時負けている方のチームのランナーが出塁し、盗塁をしました。しかしキャッチャーは、特に走ったランナーを気にせず、2塁へ送球をしませんでした。

この場合、ランナーに盗塁の記録はつくのでしょうか?

・・・・・・・・・

これは難しいところですが、実は盗塁が記録されないことがあるのです。

プロ野球の試合には必ず公式記録員という役職の人がついています。この公式記録員がヒットやエラーの線引きをしています。

その公式記録員から見て、守備側が相手のランナーの盗塁に関心を示さなかったと判断した場合、盗塁をしたはずのランナーに盗塁が記録されなくなるのです。

アマチュア野球の場合、盗塁が記録されなかったからといって特に大きな支障はありませんが、プロ野球選手にとっては一つ一つの記録が生活に関わってきます。

ましてや盗塁王を目指している選手にとっては大きな問題でしょう。
ちなみに今シーズン日本ハムの西川選手が通算200盗塁を達成しましたが、実は一度記録が取り消されています。

そのケースは日本ハムの攻撃で、9回表1死2塁9-6で巨人が勝っている場面でした。
この場面で2塁ランナーにいた西川が盗塁を試みました。盗塁はキャッチャーが送球をしなかったため楽々成功しました。

これが通算200個目の盗塁であったため、電光掲示板にも200盗塁達成の表示がされ、
球場は盛り上がりました。

しかし試合後公式記録員により盗塁の記録は取り消しと訂正されました。

この場合それほど点差はありませんでしたが、守っている巨人とすれば3点差あり、あと2つアウトをとれば試合終了であったため、2塁ランナーが3塁にすすむことには関心がありませんでした。

そのため、全く盗塁を警戒せず、送球もしなかったのです。

それが結果的に巨人守備陣が盗塁阻止に無関心だった、という公式記録員の判断に繋がったのです。勝敗に大きく関係ありませんが、記録という面からみると、知っていると、なるほどと腑に落ちる面白い事例です。
次回は3問目からです!




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