監督をするなら?〜学童野球編①選手集め〜

こんにちは
BASEBALLFUTUREの
依田徹平です。

最近生徒の保護者の方や野球関係の方から
「依田さんはチームの監督をしないんですか?」という質問をよくいただきます。

確かに1度はチームの監督をしてみるのも面白いかもと思うこともありますが、野球スクールとして独立をして約3年が経ちありがたいことに平日も土日もレッスンで予約がいっぱいという日が増えてきました。そのためなかなかチームの練習をサポートする機会や時間が取れなくなってきたため現状ではどこかのチームの監督をするのは難しいと感じています。

また普段レッスンはしていますがチームの監督となると求められる知識や技術、経験は全く違ってくると思っています。
試合での采配や起用法や将来を見据えた取り組みだけではなく、チームスタッフとの連携や他チームとのつながり、選手の進路など考えなければいけないこと、やらなければいけないことがたくさんあるためいきなり監督になってチームを勝たせてあげることは難しいと思っています。

こうした前置きがある上で今回あえて監督をするならどんなことをしたいかを考えてみることにしました。もちろん考えていることはあくまで理想であり実現には色々な障害があると思いますのでご容赦ください。

今回は第1弾としてまず小学生の学童野球の監督をするならどのようなことをしたいかを考えてみたいと思います。

1.選手集め

まず行わなければいけないことは選手集め
私は何よりもこの選手集めが一番大事だと思っています。ちなみにここでいう選手集めとは勝つために才能ある選手を集めてくるというわけではなく、野球をまだ始めていない選手をチームに勧誘して集めてくるという意味合いです。少年野球の選手集めはそのまま未来の野球人口の創出に直結します。

昔と違い今は放っておいても野球をしたい選手が集まってくるという時代ではありません。サッカーやバスケその他競技も大変魅力的であり、さらに「野球=厳しい、親の負担が大きい」というイメージが強いため昔野球をやっていた親でも自分の子供には野球をやらせたくないという話もよく聞きます。野球人口の減少に歯止めをかけるためにもできるだけ多くの子供たちに野球を始めてもらい並行して野球のイメージを変えるような取り組みも大事になってくるでしょう。

では具体的にどのような取り組みをするか
①未就学児に向けた野球教室・野球体験会
②未就学児ができる野球遊びを教える
③スキルアップスタンプラリー
④SNSを使った活動発信
⑤他競技との関わり

1つずつ解説をしていきます。
①未就学児に向けた野球教室・野球体験会
保育園や幼稚園に通う子供たちに向けて少年野球チームが野球教室を開催する。目的は子供たちに野球とは何かを知ってもらうことです。そして実際にボールを投げてもらったり、バットでボールを打ってもらったりすることで楽しさを知ってもらうことがゴールとなります。野球教室というと難しいことを求められるように感じるかもしれませんがそんな必要はなく純粋に野球を楽しんでもらえる的当てやホームラン競争のような仕掛けを作ってあげられれば良いと思います。

埼玉baseballフェスタin川口参照↓

また未就学児の子供たちが楽しんでくれそうな仕掛けやアイデア、簡単なお手本や指導などを小学6年生や5年生にも手伝ってもらうことで選手の成長にもつながるのではないかと思っています。

②未就学児ができる野球遊びを教える
野球教室の後、未就学児たちが野球をするとなるとなかなか道具がなかったり、難しかったりするかもしれません。しかしバットやグローブや野球ボールを使った正式なルールで野球をする必要はなく野球に似たどこでもできる遊びを教えてあげることで子供たちは野球に触れ続けてくれるようになります。

野球遊びは子供の頃よく行ったキックベースのようなものから野球普及活動を目的として推奨されているものなど様々なものがありますので調べてみましょう!

③スキルアップスタンプラリー

これはスタンプラリーの要領で野球に関わる基礎的なスキルをいくつか設定し、スキルを習得できた子供へスタンプやシールなどをつけてあげるのです。例えばボールを上に投げて5回連続でキャッチやボールを10m以上投げるといった直接的に野球に関わるスキル。他にもスキップやブリッジのように身体能力を高めるようなスキルも項目として設定すると良いでしょう。

子供は非常に飲み込みが早く、熱中もしやすく、さらに大人や少し年上の子供がやっていることを真似したがるのででこうした遊び要素を入れてあげると練習だとは思わずに野球の基礎を身につけてくれると思います。

④SNSを使った活動発信
最近では当たり前になってきたかもしれませんが様々なSNSを活用しチームの紹介や練習風景を投稿することで認知度を高めることができます。SNSの発信力が高まってくれば対戦相手の募集や選手募集がよりスムーズになるのではないかと思います。また発信をしていくことでファンも増えてくるので選手やコーチのモチベーションも保ちやすいのではないでしょうか?

⑤他競技との関わり
日本の場合一つの競技に専念することが美徳とされていますが、身体能力を高めるという観点では必ずしも良いとは限りません。遊び感覚でも良いのでできるだけ他の競技を経験することが結果的に野球の役に立つこともあります。実際に低学年から野球だけに専念をさせる日本よりも様々な競技を経験している海外の選手の方がトップアスリートとして活躍をしているという傾向にあるようです。

そのような観点から見ても「野球に専念できないのならチームに入らなくても良い」という古い考えは捨ててサッカーをやっていようがバスケをやっていようが誰でも参加できるような野球チームを作るべきだと考えています。

 

例えば定期的に遊び感覚での紅白戦を行います。この時監督やコーチはいっさい指示は出さず、スコアの記録や審判だけをやってあげます。ある程度戦力が均等になるようにチーム分けを行ったのちチームにまだ所属していない学校の友達も助っ人として呼んでこられるようにします。運動神経の良い子、サッカーをやっている子、水泳をやっている子練習ではなく遊びの試合だけであれば学校の休み時間のような感覚で参加してくれる子もいるのではないでしょうか?

チームはある程度固定して勝敗の記録や打率、防御率などの個人タイトルもみんなが見れるようにしてあげます。その結果試合に勝つために運動神経の良い子を連れてきたり、勝つためにチームで集まって自主練習をしてくれたりするかもしれません。このように野球を始めるハードル下げてあげることで他競技の選手が野球に興味を持ってくれるかもしれません。もちろん他の競技をやっている子にとっても野球をやることで運動神経をさらに高めるというメリットがあることでしょう。チームの人数が足りなくて紅白戦ができないというチームも助っ人を呼ぶのが可能であれば紅白戦をやるだけの人数が集められるのではないでしょうか?

参加してくれた助っ人の子達が野球に興味を持ってくれればそのまま正式にチームに加入してくれるかもしれません。またサッカーチームなどと協力して野球をやっている子達がサッカーに挑戦する機会をもらうのも良いことだと思います。

次回は身体能力アップについてをお伝えしていきます。


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