野球上達には観察力が重要

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

レッスンをしていて最近改めて思うことは観察力の大切さです。この観察力指導者にとっても大切な要素ではありますが、練習をしている選手にとって最も重要な要素となり得ます。この観察力に欠けるなと思う選手はどうしても成長が遅くなります。観察力が成長に関係する理由は大きく分けて3つ

1観察することでプレーのイメージを作る
2良いプレーと悪いプレーの違いが分かるようになる
3観察≠見る
4観察=向上心

観察をすることでプレーのイメージを作る

まず一つ目は観察によりプレーのイメージを作ることができるという点です。例えば野球を全く知らない人が野球のルールを文章や口頭で教えてもらったとします。この人は果たして野球のプレーをすることができるでしょうか?これは余程のイマジネーション能力がなければまず不可能だと思います。しかし野球を1試合丸々観察してもらえばルールはわからずともある程度動きは理解できるので打席に入ったり守備についたりすることはできるでしょう。

ルール以外にも選手ができないプレーややったことのないプレーはまずイメージを作ることが大切です。例えばダブルプレーのやり方や中継の入り方、バントの仕方など初心者には説明するよりも実際にその動きを見せてあげることで観察させプレーのイメージを作ってあげるのです。人間はイメージがなければその動きをすることができないので百聞は一見にしかずという言葉があるように実際にプレーを観察させることで上達を促しましょう。

良いプレーと悪いプレーの違いが分かるように

観察力を磨いていきプレーの観察を実践していくと良いプレーと悪いプレーの違いが分かるようになってきます。その違いが分かるようになると後はその良い動きを自分でも行えるように練習を重ねていきます。そして自分のプレーを撮影してもらい良い選手のプレーと自分のプレーを見比べることでその差を無くしていくようにすれば間違いなく上達していくでしょう。逆に観察力が磨かれていないと例えばプロ野球選手のプレーと自分のプレーを見比べてもその違いがわからないので上手くなることは難しいです。

ここで大切になってくることはどの選手のプレーを観察するかということです。身近な先輩や好きな選手でも良いのですができればプロ野球選手の中でもタイトルを取っている選手のプレーを観察するようにしましょう。

観察≠見る

「観察」と「見る」の間には大きな違いがあります。初めての選手に私がレッスンをする時まずはアップの体操から始めるのですが実はそこで選手の観察力をこちらがチェックしています。屈伸や伸脚を対面で行い真似をしてもらうのですが段階でいうと以下の4段階が当てはまります。

レベル1全くこちらを見ずに自己流で行なってしまう

レベル2見てはいるが観察できていないのでやり方が違う

レベル3しっかり観察ができているので同じことをやろうと努力をしている

レベル4しっかり観察ができていて同じ動きができる

まずレベル1の「見ない」というのはあり得ないと思うかもしれませんが、実際に結構います。初めてやるアップは動きを見なければできないので野球の指導も難しいです。次にレベル2このケースが1番多いのですが、見てはいるのでなんとなく同じようなことはしてくれるのですが注意深く観察ができていないので「本質的」には違う動きをしてしまうのです。野球はフォームによって効率を高めてパフォーマンスを上げていくのでこの本質的な動きが違ってしまうとパフォーマンスは上がらずただの「モノマネ」になってしまうので注意が必要です。

レベル3からは観察をしてくれるので最初はやり方が間違っていても見ながら修正をしていってくれます。例えば左足を前に出してアキレス腱を伸ばす時、対面しているので選手からすれば右側の足が前に出てくるので右足を出してしまいがちですが、観察ができている選手は一度右足を出しても何も言わずともすぐに左足を出し直してくれるのです。もちろんどちらの足から始めても良いのですがこうした繊細さや真似をしようとする意識のある選手はその後のレッスンでも成長が早い傾向にあります。

レベル4までくると一度こちらが示した動きをじっくり観察し、さらに自分自身の体のコントロールも上手いので何もしなくても環境さえ与えてあげれば勝手に上手くなって行ってしまいます。ですが注意をしなければいけないのはすぐにできてしまうがゆえに、練習をしなければすぐにできなくなってしまうということです。やはり丁寧に地道に練習を積み重ねた方が技術は長く定着しやすいので一度できただけで完璧だと勘違いさせないようにしなければなりません。

観察する=向上心

観察をするということはただ見るのではなく「注意深く対象を見る」ということです。それはつまり向上心そのものだと私は思っています。

例えば野球以外ですとドラマをみるとき普通の人はストーリーなどを見て楽しむと思いますが、俳優を目指している人であればストーリーだけではなく出演している俳優や女優の演技力を観察し「どうすれば演技が上手くなるだろうと」考えることでしょう。野球も一緒で「もっと上手くなりたい」「あんなプレーをしてみたい」と思うからこそ「観察」をするのであって、ただ一ファンとして野球を楽しみたいだけなら観察は必要なくただ楽しんで見るのが一番だと思います。

チームを指導していてもそうした観察力を持って指導を聴いている選手とそうでない選手は顔つきや目つきが違います。上手くなるために何かを盗んでやろうという目つき顔つきをしている選手は心配いらないでしょう。逆に聴いているか聴いていないか分からない選手はまだまだ野球に対する気持ちが出来上がっていないので本気になるそのタイミングを待つor引き出してあげる必要があるかもしれませんね。

観察力を高めるには?

観察力を高めるためにはまず観察をするという意識が大切になりますが、そもそも観察力のない選手にとって長時間意識をすることは難しいです。そこでおすすめなのが「絵」を描くことです。具体的にはバッティングフォームやピッチングフォームといった野球に関わるフォームを何分割かしてポイントごとに簡単に絵で描いてみましょう。

ポイントは2つ

①想像で描くのではなく実在する一流プロ野球選手のフォームを書くこと
②右利きなら右利きの選手をモデルにすること

実際のプロ野球それもタイトルを取るような選手のフォームはとても参考になります。絵を描くには観察が必要となるので時間をかけて正確に書いてみましょう。プロ野球選手のフォームの真似が上手い子供はとても観察力に優れており実際動きが良いケースが多いです。絵を描いてみたら今度はフォームを正確に真似してみましょう。

体操の内村選手も子供の頃このような絵を描いていたようです↓

 

こちらのアップも見て実践し自分の観察力を試してみましょう↓

まとめ

ただ練習の数を重ねるだけでは自己流となってしまい効率が良くないフォームや動きになってしまう可能性があります。もちろんセンスが良ければ自己流でもできてしまうかもしれませんが、多くの選手はそう上手くはいきません。運動能力やパフォーマンスを高めるためにもまずはこの観察力を高める工夫をしていきましょう。

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