高校野球夏のシード権は有利?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

選抜高校野球は東邦高校の優勝で終わり、各地では春季大会が繰り広げられています。
春季大会は甲子園に直接繋がる大会ではありませんが、多くの地区ではこの春の成績が、夏のシード権を決める判断材料になります。

大阪大会ではシードがなく、全て抽選で決まるため、過去には一回戦から大阪桐蔭対履正社という好カードが実現したこともありました。

シード権を得ることでメリットはいくつかあります。
まずは初戦で強いチームと当たる確率が低いということです。

シード権を得るチームは、春の大会で良い成績を残したチームばかりのため、トーナメントの四隅やその間にブロックが振り分けられます。つまり順当にシード校が勝ち上がれば、準々決勝や準決勝までシード校同士の対戦はないのです。これにより、シード校は大切な初戦や二回戦を危なげなく突破することができるのです。

次のメリットは単純に試合数が少ないことです。シード校でない場合、甲子園に出るには最大7〜8試合勝つ必要があります。しかしシード校であれば、3回戦から登場するので、他のチームよりも1試合から2試合、試合数が少なくて済むのです。

夏の予選は7月と猛暑の中、行われます。そのため選手の疲労による消耗は激しく、特に投手は肩や肘の消耗も大きいため、試合が多ければ多いほど不利であることは間違い無いでしょう。

しかしシード校で無いからといって必ずしも不利であるとは限りません。
シード権が無いチームは、3回戦あたりでシード校と戦うこととなるでしょう。ですが公式戦の1試合というのは選手を大きく成長させてくれます。夏が始まった時点ではシード校に実力で劣っていたとしても、初戦、二回戦と順調に勝ち上がる中で、成長していき、また勢いもついてくるとどうでしょうか?

シード校と対戦するときには、相手が初戦の緊張感があるなか、優位に試合を運ぶことができるのでは無いでしょうか?
また春勝ち上がることで、シード校はある程度警戒をされて夏を迎える状態となります。
春に試合数を重ねることで、偵察が禁止されている地方があるとはいえ、少なからずデータは取られてしまうでしょう。

こうしたことから考えると、一発勝負のトーナメントで、さらに番狂わせが起こりやすい野球というスポーツにおいて、シード権は必ずしも有利に働くとは限りません。

もしこの春シード権を取れなかったというチームも、焦ることはありません。これからの3ヶ月を大切に過ごし、虎視眈々とシード校を倒す準備をしておきましょう。

PS
シード校を獲得したというチームももちろん実力を出し切れれば、有利であることは間違いありません。それを自信にしつつも、決して慢心することなく、今以上の力をつけて夏に臨んでいただきたいと思います。

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