ポール間走においてタイムよりも大切なこととは
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
10月も下旬となり、これから冬にかけてトレーニング系のメニューが多くなってきます。
そうした中でよく行われるメニューの一つに、ポール間走があります。
ポール間走は、例えば、ライトポールからスタートして、球場に沿ってレフトポールまでダッシュを行う中距離系のランメニューです。ポールからポールまで走るので、PP(ピーピー)と呼ばれたりもします。
このメニューをやる上で、ある程度強度を上げるために設定されるのが、タイムです。
片道30秒以内などタイムを設定することで、ある程度のスピードを維持させて心肺機能などに負荷をかけます。
こうしたタイム設定は、だらだらと走ってしまう小学生や心肺機能を高めたいという目的であれば、有効であると言えます。
しかしながらタイムを気にするあまり、あるものがおろそかになってしまいます。
それは走る時のフォームです。
走る時のフォーム、走り方は、実は野球のレベルアップにおいてとても重要な要素となっているのです。
ポール間走は長距離走ほど長く走らないため、そのフォームはどちらかというと短距離の走り方に近いものとなります。
しかし短ダッシュなどとは違い、ある程度長い距離を走る必要があるので、同じ走り方とはなりません。
この時疲れてくるとにフォームが乱れがちになるのですが、フォームが乱れないように我慢することで、体幹や下半身に
良い刺激を与えることができます。
しかしながらタイム設定を作ったことで、フォームよりもスピードを重視することになり、ただただ心肺機能に負荷がかかるだけの
トレーニングになってしまいます。
これは目的により、やり方が変わるかもしれませんが、できればポール間走では、フォームを意識することにより、心肺機能を高めることと同時に、体幹や下半身の強化を実現してもらいたいと思います。
フォームはどのようなことを意識すべきかをお伝えしていきます。
まずは背筋を伸ばすこと。背中が丸まってしまうと体幹が抜けてしまい、さらに地面からの反力も十分に得ることができないので注意しましょう。ただし腰を反りすぎてしまうのもあまり良くないので、体幹が抜けないポイントを身につけるようにしましょう。
次に注意すべきは、足の着地方法です。
長距離を走るときは、踵側から足を地面に着地させて走る人が多いですが、実は足への負担が大きくなってしまうので、ポール間走では足の着地はつま先側の母指球あたりから着地するように心がけましょう。
最後に注意すべきは、腕の振りとストライドです。
腕の振りはなるべく大きくし、推進力を生むようにしましょう。
この腕の振りが下半身とうまく連動してくると、自然とストライドは長くなっていきます。
まだまだ気をつけるべき点はありますが、まずはこの3点を意識してポール間走を行ってみましょう。
おそらく今までとは違う箇所に負荷がかかり、大きな効果が得られると思います。