「サヨナラ」をさせてはいけない!!
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
先日、夏の高校野球は節目の100回大会が無事に終了しました。
100回の歴史の中で様々な試合があり、劇的な試合も本大会に限らず予選からたくさんあったことと思います。
そんな試合の中で、劇的と呼ばれるものにサヨナラ勝ちがあります。
今回も愛媛の済美高校がタイブレークで、石川の星稜高校に対して逆転サヨナラ満塁ホームランという歴史に残る結末を見せてくれました。
サヨナラ勝ちがあるということは、サヨナラで負けてしまった高校が存在します。
星稜高校のようなホームランでのサヨナラの場合は、防ぎようがないというところも
あるのですが、実はサヨナラゲームを防ぐことができたのでは?といった場面もよく目にします。もし適切に対応ができていれば、サヨナラ負けをせずに、試合に勝っていたかも知れない。そうした後悔をしないためにも、試合終盤にはどういう考え方が必要なのかを知っておきましょう。
今回お伝えするのは、サヨナラがかかった9回裏の守備についてです。
一つケースを上げてみましょう。
9回裏、1点勝っている状況で、最後の守りについているとします。しかし、ランナーは2アウトながら1.2塁の場面。このケース、あなたならどう守りますか?
おそらく内野手は、アウトを一つ取れば試合に勝てるので、定位置に近いポジションにつき、2塁ランナーを返さないために、内野を抜けそうな打球にも必死で食らいつくような守りをするでしょう。
問題は外野手です。この時、2塁ランナーをさせる位置まで前進をしてしまう守備シフトを敷くチームをよく見かけます。これは、一点取られたら同点になってしまうという焦りからといえます。結論からいうとこのシフトは良いシフトとは言えません。
なぜならばこの時点で一番最悪なケースは、同点にされてしまうことではなく1塁ランナーが生還しサヨナラにされてしまうことだからです。
サヨナラになってしまうとそのあとの攻撃はありません。
つまりサヨナラの時点でもう反撃の機会がないのです。
勝ちを焦るあまり前進守備を敷いてしまい、外野の間もしくは頭を越されてしまうと、1塁ランナーは本塁へ生還し、サヨナラを許してしまいます。
だからこの場面で外野手が敷くべき守備シフトは、長打警戒の深めの守備なのです。
最悪一点を取られても仕方がない、そういった気持ちで守ることができなければ、一気に勝敗は決まってしまい、後悔をすることにになってしまうでしょう。
もちろん同じサヨナラの場面でも、ケースが違えば守備シフトは変わります。
同点で2塁ランナーがいる場合は、2塁ランナーが変えればサヨナラなので、もちろん前進守備。同点で1塁ランナーであれば、長打警戒。一点差でランナーが2塁であれば前進守備。また2死でカウント2-3の場合も、ランナーがスタートを切ると言うことを頭に入れた守備シフトを敷かなかればいけません。
試合を決める終盤である9回、何が起きるかわからないからこそ、勝ちを焦らずに万全の準備をしておきましょう。
PS,長打警戒の場合は1塁手,3塁手もライン側を閉めておき、長打を打たせないようにしておきましょう。