バランス能力を高める2
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
前回野球のパフォーマンスアップにおいてバランス能力が大切であり、不安定な体勢でもバランスを保ちプレーすることで、パフォーマンスを高められると話しました。
今回はそもそもどうすればバランス能力を高めることができるのか、を考えていきましょう。
バランス感覚を養うために必要なことは、不安定な状態を作り出すことです。例えば片足立ちをするだけでも、両足で立っている時よりも安定感は失われて、不安定な状態になります。
あなたは片足立ちのまま一歩も動かずに何秒間バランスを保つことができるでしょうか?
1分以上バランスを保つことができればひとまず第一段階はクリアです。
それができたら、今度は目を瞑った状態で、同じように片足をあげてみましょう。
視覚情報がなくなるため、体の感覚のみで平衡感覚を掴みバランスをとる必要が出てきます。
バランスを鍛えるために、次にやってみてほしいことは、ハードルジャンプです。
ハードル走で行われるように、走りながら障害物をジャンプで飛び越えて、また走り出すという動きです。スピードがあればあるほどバランスを保つのが難しく、空中姿勢が崩れてしまえば着地が難しくなるし、勢いがつきすぎても着地で思わぬ転倒をしてしまいます。
こうした動きは外野手の守備の動きに近いところがあります。
外野手は、追いつけるかどうかギリギリの打球を追う時、全速力で落下点に向かい、その上で球際では、地面すれすれのボールも捕球する必要があるので、バランス能力があるなしで、大きな差が生まれてきます。
バランスを取る上で大切にしてほしいことは、足の裏、体幹部、四肢の動きです。
前回バランス能力に長けている例として、サーカスの綱渡りをあげましたが、綱渡りをするときもバランスをこの三つでとっています。
足の裏のどの部分に体重をかけるのかを考え、その上で微妙な体の傾きを足の裏から感じとり、バランスを整えます。
この時体幹部が緩んでいると、上半身と下半身の連動性がなくなり、すぐにバランスを崩して、落下してしまいます。
体幹部は緩めることなく、上半身と下半身のバランスが崩れても持ち直せるように、一本の線(軸)のように踏ん張るようにしましょう。
さらに全体の微調整を両腕や浮いている足で行います。
綱渡りでも両腕を水平に広げたりしながらバランスをとっていることがわかると思います。
野球においても、こうした足裏の感覚、体幹部の粘りや踏ん張り、そして両腕両足の使い方はとても重要です。
投球をする時には投げる方の腕だけでなく、その反対側の腕の使い方を
注意することが多いと思います。それは、こうしたバランスを整えてパフォーマンスを高めるためです。
バランス能力に長けている選手は、あえて注意しなくても自然とできてしまうものですが、そうでない選手はフォームだけを意識するのではなくその根本にあるバランス能力を高める練習をすると良いでしょう。