目の前の勝利と選手の成長
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
いよいよ夏の最大のイベントである甲子園出場をかけた予選の組み合わせが
各地で決まってきました。
高校生はこの大会のために、厳しい練習をしてきたと言ってもいいでしょう。
また高校生だけでなく、小学生や中学生も、自分もいつか甲子園に出たいという気持ちで練習をしていると思います。
野球界だけでなく、日本のスポーツ全体をみても、甲子園ほど全国が盛り上がるイベントはなかなかありません。まさに夏の風物詩と言えるものでしょう。
それだけ注目度が高いということもあり、甲子園を野球をやる上での目標と捉えている選手、親御さんもとても多いのではないでしょうか?
しかし、ここで注意をしなければいけないことがあります。
それは目の前の勝利と成長のバランスです。
高校野球ですと、大会は大きく分けて秋、春、そして夏の3大会です。
これは少年野球や中学野球と比べると、とても少ないです。
そのため大会がない期間は、時間をかけて色々な練習をすることができます。また練習試合も多く組まれます。練習試合は、勝つに越したことはありませんが、勝利を優先する必要はないので、色々なことが試せるでしょう。
また試合は土日に行われるため、平日はたっぷりと練習をすることができます。
では小学生や中学生のように、土日だけの練習で大会もたくさんあったらどうでしょう。
今週も来週も試合、負けても次の大会がすぐに始まる、このようなことも多いと思います。
もちろん試合をすることでしか得られない経験や成長はたくさんあります。
しかし、その目の前の試合の勝利を優先するあまり、練習が中途半端になってしまうことが一番危険なのです。
例えば
・フォームを改善したいけど、 来週は試合だからこのままにしておこう
・試合が続くから今週は調整に当てよう
などなど
試合に向けたこうした考えも大切ですが、大会に勝ち進めば試合は続き、負けてもすぐに次の大会が始まるとなってしまうと、勝利を優先するあまり自身の成長に臆病になり、成長のための練習ができなくなってしまいます。
指導者だけでなく選手からすれば
「もし今フォームを改善しようとしてフォームを崩してしまい、試合で活躍できなかったらレギュラーを外されてしまうかもしれない」
といった不安もあるでしょう。
しかしそうした考えのままでは、いつまでたっても現状維持のままで、成長をしていくことはできません。
最初に話したように、もし目指している場所が高校の夏の甲子園であれば、そこに向けた練習をしていくことが大切です。
また甲子園を通過点と考えていて、その先のプロ野球を目指しているのであれば、高校野球でも勝利にとらわれる必要はないのかもしれません。
最近では甲子園で連投した選手が怪我をしてしまうということもあり、エース1人だけに頼るのではなく、投手を2枚3枚用意して大会に臨むチームも増えてきました。
勝利を目指すことは野球をする上では大切なことです。
とはいえ目の前の1勝にこだわりすぎていると、長い目で見たとき選手にとってはマイナスになってしまうということも、、
もし今試合に勝つことだけを考えてしまい、成長のための練習ができていないと感じているのであれば、成長するためにはどうしたらいいのか?ということを長期的な視点で考え、試合に対する考え方を改める必要があるのかもしれません。