何かを起こすために「当たり前のことを徹底する」
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
高校生にとって、夏の大会の前哨戦となる春季大会が各地で開催され、予選から本戦まで熱い戦いが繰り広げられています。
私も10年あまり前、高校野球をやっていましたが、公式戦の独特の雰囲気は今でも鮮明に覚えています。各地の試合結果を見ていると、評判通りの力を見せるチームがあれば、予想を覆すような結果となった対戦も数多くありました。
全国でも名の知れた強豪校が順当に勝ち上がってきたかと思えば、無名の公立校に敗れてしまうこともあります。中でも今年の春、衝撃を受けたのは、選抜高校野球を圧倒的な打力で制した愛知の東邦高校が、愛知県の春季大会初戦でまさかの敗退をしたことではないでしょうか?
こうした結果を見ると、改めて一発勝負の野球の怖さを知るとともに、
「何が起こるか分からない」という高校野球の面白さを再認識させられます。どんなに実力があっても
一発勝負のトーナメントでは、何が起こるかわかりません。
それだけに初戦の入り方や、勝ち上がり方がその後の勝敗に大きな影響を及ぼしていきます。
まず初戦を勝ちきることが、チームとして実力を発揮できるかどうかの分かれ目ですが、勝ち上がっていけば、必ずどこかで自分たちよりも格上のチームと当たることになります。
そうした時、勝ち上がってきた勢いをそのまま活かすことができれば、一発勝負である限り、何が起こるかは分かりません。ですが何かを起こすには、何かを起こせるだけのレベルに達している必要があります。
例えば、いくら野球に何が起こるか分からないといっても、さすがに高校生が小学生に負けることはありえません。
たとえ日本一の小学生のチームであったとしても、高校野球を普通に3年間やっていれば負けることがないことは想像がつくと思います。
これは極端な例ですが、高校野球でもやはり番狂わせを起こすには、勢いだけでなくある程度のレベルにチームが達している必要があります。今回の東邦高校を倒した中部第一高校野球部も、全国的にはまだ有名ではありませんが、試合を見ると確かな実力を持ったチームだと感じました。
このことから何を伝えたいのかというと、野球は試合をするまで
「何が起こるか分からない」
とは言いつつも
「何かを起こすにはそれなりの準備がいる」
ということです。
春季大会で惜しくも負けてしまったチームは、悔しさが残っていると思います。
そうした悔しさを晴らすためには、夏に全てをかけるしかありません。
しかしこの残りの3ヶ月でできることも限られています。
そこで徹底して欲しいことは、当たり前のことを当たり前にするということです。
全力疾走、丁寧なキャッチボール、サインの確認、守備の連携の確認、試合で勝つためにはまず自滅をしないことです。自滅を生む可能性が高いのが上の4つの項目です。
攻守交代や走塁での全力疾走、送球ミスを減らすための丁寧なキャッチボール、攻撃、守備のサインの徹底、守備のカバーなどの連携確認、これらは3ヶ月徹底して行えば確実に結果が付いてきます。
夏に「何かを起こす」ためにも、こうした当たり前のことを今一度振り返って確認しておきましょう。