走塁意識を高めるには?

こんにちは
BASEBALLFUTUREの
依田徹平です。

 

新チームで走塁改革

8月に入り中学野球や高校野球では新チームに移り変わる時期だと思います。そこで新チームとしてどのように戦っていくのか?チームの目標をどこにおくのか?などをミーティングで決めている時期かと思います。チームとしての目標は全国大会や甲子園への出場、あるいはより現実的なベスト4をまずは目指すというように簡単に決められるかもしれませんが、戦術的な目標は残っているメンバーの特徴に合わせて決める必要があるので難しいかもしれませんね。

戦術的目標は例えば打力が高い選手が集まっていれば長打力で打ち勝つチーム、投手陣が良ければ守備で守り勝つチームなどが挙げられます。しかし強いチームの場合それにプラスして走塁意識を高めることを目標に掲げるケースがよくあります。走塁は打ち勝つ野球の場合にも得点力を上げるために重要ですし、守り勝つ野球の場合にも無駄のない攻撃をして少しでも得点率を高めるためにも重要になるからです。

先日全国でも有名な高校野球の名門校で打撃面だけでなく走塁意識の高さにも定評がある高校の野球部に所属していた方にお話を聞く機会がありました。その時何気なく「どんな走塁練習をしているのか?」という質問をしてみました。すると返ってきた答えは意外なもので「特別な練習はしていない」とのことでした。ではなぜそこまで走塁の意識が高いのかと尋ねるとそれは「チームの伝統や先輩たちのプレーをみて自然とチーム全体の走塁意識が高くなっている」とのことでした。

つまりこれまでのOBの活躍でチームに走塁意識の高さが根付き新入生も入部と同時に先輩たちの走塁意識の高さに触れるので気がつけば自分も走塁意識が高くなっているということなのでしょう。このようにチームの伝統として既に走塁意識の高さがチームに受け継がれていれば、確かに特別な練習は必要ないかもしれません。

ではこれから新たにその伝統を作っていきたいというチームはどうすれば良いのでしょうか?

走塁意識を高めるために①足を速く

チームとして走塁意識を高めるためには、まずある程度走れる走力が必要になってきます。選手を足の速いグループをA、中間の速さのグループをB、足が遅いグループをCと分けてみます。これまで選手をみてきた経験上、足が遅いCのグループにいる選手で走塁意識が高い選手はあまりいません。なぜならば足が遅い選手は今までの自身の経験から走塁死や盗塁死を経験しているので進塁の意識よりもアウトにならないことに意識が向いてしまっているからです。

対して足が速いグループの選手は走塁意識が高い選手が比較的多いです。それは同様の理由で好走塁や盗塁成功の経験が多いので自信を持って進塁を試みているからです。

こうしたことから走塁意識を高めるためにはまず第一にある程度個々の走力を高めてあげることが大切となります。

走力を上げるためにはまず50m走や30m走などでタイムを計り現在地を知ってもらうことです。チームの中でどれくらいの順位なのか?全国的な平均に比べてどれくらいなのか?をしっかりと認識してもらいます。次に必要なことは目標を決めることではなく次の測定のスケジュールを決めることです。意外とこれをしていないチームが多いのですが、例えば試合にしても「半年以内にどこかで試合をするから練習をしておいて」と言われるよりも「来週試合だから練習をしておいて」と近い日程で期限を設けてもらう方が選手は練習がしやすくなります。

次に大切なことが目標設定です。なぜ目標が測定スケジュールの後なのかというと1年後の目標なのか?半年後の目標なのか?3ヶ月後の目標なのか?によって目標となる数字が変わってくるからです。またそもそも目標を建てないというチームもありますが、これではただ普通に練習をしてただ計測するだけで終わってしまうので意味がありません。もちろんそれでもそれなりに成長はするのでしょうが、成長に至るプロセスがあまりよくありません。

期限付きの目標を設定することで、その目標をどうやって期間内に達成するのか?というミッションを選手に与えてあげることで選手は自分なりに工夫をするようになります。その試行錯誤のプロセスは仮に失敗に終わったとしても、貴重な経験となります。次に同じようなミッションを与えたときに今までの失敗を踏まえた上で練習方法を変えたり、目標設定を変えたりすることができるからです。

走塁意識を高めるためにはこのように測定の習慣と目標設定を徹底して行い走力アップを図りましょう。まず最低でもレギュラー陣は平均的な走力でBのグループを目指しさらにトップレベルのAグループに入れるように練習をして走塁に対する自信を身につけましょう。

走塁意識を高めるために②走塁意識を高める仕組みを作る

足が速いAグループにいる選手には走塁意識が高い選手が多いと言いましたが、残念ながらAグループにいても走塁意識にかける選手はたくさんいますし、逆にBグループにいても走塁意識が高く良い走塁をする選手もたくさんいます。このような状態ではたまたま集まった個々の能力に依存してしまうのでチーム全体の走塁意識が高いとはとても言えませんし伝統としては根付かないでしょう。

ではどのようにして走塁意識を高めるのか?これはとても難しいですがそうした仕組みを意図的に作ってあげることが大切となるでしょう。例えばチームとしてツーベースヒットを増やそうとするのも良いと思います。なぜ走塁のことなのにツーベースなのか?と疑問に思うかもしれませんが、これには2つの意味があります。

まず第一に打球的にはシングルヒットでも走塁次第では隙をついてツーベースヒットを狙うことができるからです。ツーベースの数をチームで競い合えばちょっとしたあたりでも飛んだ方向や相手の守備位置や野手の態勢、ファンブルなどの隙を見てツーベースをどんどん狙うようになるでしょう。ファンブルの場合は正確には1ヒット1エラーですが、チーム的には最もやってほしい走塁なのでカウントとしてあげても良いかと思います。

第二にホームラン数を目標とすると誰でも簡単にできるものではないのでチームとして意識を共有しづらいですしそもそも走塁とは関係なくなってしまいますが、ツーベースヒットであれば誰にでもチャンスがあるのでチーム全員で競争がしやすいということです。ツーベースを狙うことでチームとしても長打力を高めるバッティングにもつながるので一石二鳥です。

まとめ

このように相手の隙をついたり、少しのミスで2塁を狙っていく意識づけができれば自然と他の場面でも隙をついた走塁ができるようになっていきます。もちろんちょっとの隙をついて次の塁を狙うためにはある程度の走力が必要となるので先ほどお伝えしたようにまずは平均的な走力を身につけることも重要となってきます。

なので普段の練習では走力を上げるために計測→期限と目標設定→目標に向けた練習→測定してプロセスの見直しを行うこと。そして試合ではシングルヒットをツーベースに変える意識を持つようにツーベースの数をチームで競わせてみると良いと思います。

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