切り替えも大切な技術

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

試合を積み重ねていくと良くも悪くも結果が付いてきます。
良い結果が続いている時であれば、ポジティブな思考状態にあるので、当分の間はよい結果がついてくることでしょう。実際プロ野球の世界でも、バッティングの場合、打率が高い選手は数字を出すことによってある程度余裕を持って打席に望むことができます。余裕があるからこそ、打席でも良い結果が続いていくため、良い循環へと入っていくでしょう。

しかしながら状態が悪く打率も低くなってくると、どうしてもネガティブな思考に陥ってしまいやすく、打席での余裕がなくなり、余裕がないことでさらに打てないといった悪循環へと入ってしまいます。悪循環に入ってしまうと、実力を発揮することができないままシーズンが終わってしまうこともあります。

今シーズンも何人かの実力ある選手が開幕のスタートダッシュに失敗し、低い打率から抜け出せずにいます。このように結果には技術的な実力だけではなく、精神面も大きく影響を与えるため、メンタル面を無視するわけにはいきません。

こうした時に必要なのが試合中でも良く言われる「切り替え」です。
この切り替えは普段なにげなく口にしたり耳にしたりすることがありますが、れっきとした技術の一つだと考えることができます。

イチロー選手が以前このようなことをインタビューで語っていました。
「何打席もノーヒットが続いた時どうしますか?」
という問いかけに対して、「10打席連続で凡退してしまった時、10打席連続凡退と考えるとネガティブになってしまうが、例えば最後にヒットを打ったのが前日の最初の打席でその後4回凡退し5打数1安打、次の日がダブルヘッダーで最初の試合が3打数ノーヒット2試合目が3打席凡退した後に1安打を打って4打数1安打だとこの間、10打席連続凡退になるけど、1日に1本ヒットを打てていると考えるととても気持ちは楽になる。」

実際こうした考え方に救われることが多い。
イチロー選手はこのように同じ10打席連続凡退であっても、見方や捉え方を変えることによって切り替えを行なっていたのです。MLBの試合の多さを考えればずっと調子が良い状態でいることは不可能でしょう。大切なことは悪い状態に陥った時にそこからすぐに抜け出すことです。

そのためには切り替えができる思考力はとても重要であり、これこそがプレッシャーの中10年連続で200安打を達成してきた秘訣でもあるのでしょう。
あなたも自分がミスしてしまった時や悪い状態が続いている時を思い浮かべて、多少強引でも見方や捉え方を変えて、切り替えを行う練習を行なってみてはいかがでしょうか?
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