投手球速UPのためのチェックポイント3

こんにちは
BASEBALL FUTUREの斗光(とこう)です。

過去2回に渡って投手の球速アップ法についてご紹介してきました。
まだ読んでない方は是非過去のブログを読んでからの方が理解しやすいと思いますので、先にそちらをご覧ください。

投手球速UPのためのチェックポイント1

https://baseball-future.com/pitching/blog-2022-9-5/

投手球速UPのためのチェックポイント2

https://baseball-future.com/pitching/blog-2022-9-6/

 

インステップ・アウトステップ

投手をしている方でインステップあるいはアウトステップで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?インステップとは脚を踏み出す時にクロス気味に踏み出す動作、反対にオープン気味に踏み出す動作をオープンステップと呼びます。基本的にピッチングの際、上げた前脚が真っ直ぐキャッチャー方向に向かった方が並進運動、回旋運動がスムーズに行われ球速アップに繋がるので真っ直ぐ並進運動できないインステップやアウトステップには注意をしなければいけません。ただし横浜DeNAベイスターズの山崎康晃選手のようにインステップしながら力強い回転運動ができる選手もいます。

 

これは山崎選手の関節可動域の広さがあるからこそできることであり山崎選手の場合はその方が身体の使い方的にあっているのだと思います。このように選手それぞれの身体の違いによってできる動きやできない動きがあるので、その人に合った動きがありそれによりフォームに幅があることは理解すべきだと思います。また、ここでいうインステップとは本来つくべき位置から1足〜2足分内側にステップをするような極端なインステップのことを指します。

極端なインステップ↓

逆につま先を真っ直ぐに着き過ぎてしまうと力も入れづらくなるのでやや内側につま先が向いている状態で着地をさせるようにしましょう。

つま先はやや内側に入る↓

 

割れが作れない

インステップ・アウトステップはフォームの中で『割れ』を作るのが難しいというデメリットがあります。『割れ』とは下の写真を見て頂けるとわかると思いますが、前足が着地した際に、前脚がキャッチャー方向に向かっているのに対し、上半身は開か図にサードベース側(左投手の場合ファーストベース側)を向いている状態を指します。

この形が作れることによって、上半身、下半身の捻転差が生まれ球速アップに繋がりまが、インステップをしてしまうと前脚がしっかりと捕手方向に向かず右バッターの方向へ踏み出してしまうので捻転差が充分に作れません。またアウトステップは体の開きが早くなってしまう為、上半身と下半身が一緒に回転してしまいます。どちらも球速ダウンだけでなく、怪我のリスクを高めますので、早い段階で改善する必要性があります。

インステップもアウトステップも股関節の屈曲ができていないことや並進運動の途中で体幹が抜けることが原因で引き起こされる可能性があるので先に紹介した『投手球速アップ法Part1.2』を読んで実践してみてください。

テイクバック

テイクバックで悩まれている方も多いと思います。私もその一人でした。最近では『ショートアーム』という、テイクバックが極端に小さいフォームで投げる選手も少しずつ増えてきています。NGなテイクバックは下の写真のように腕が背中側に入ってしまうフォームです。

こうすることにより体幹部に対して、腕が遅れて出てきてしまい体の開きの原因になりますし、肘を痛めてしまう原因にもなります。なぜ背中側に腕が入ってしまうかの原因の一つは『力み』です。ピッチングにおいて腕は振られるものなのでテイクバック中に力んではいけません。腕は特に脱力状態で下半身の動きを改善していくことをお勧めします。それだけでもテイクバックのイメージが変わってくると思います。もし力を抜こうとしても自然と力が入ってしまう方はピッチングメカニクスに問題があると思いますので、こちらも『投手球速アップ法Part1.2』を読んでいただければと思います。

先ほどインステップでもお伝えしたように肩関節の動きにも個人差があります。巨人の戸郷選手のように極端にテイクバックが背中側に入ってしまう選手もいますが、そうした選手の場合は無理にテイクバックはいじらずに見守ることも重要です。テイクバックをいじってしまうとフォームのバランスが一気に崩れ投げれなくなってしまう選手もたくさんいますので修正中に明らかに不自然な動作を行なった場合はすぐ元のフォームで投げるように促しましょう。

公式LINE友達追加