なぜランニングを行うのか?(有酸素運動の有効性)

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

10月も末となり、寒く感じられる日が増えてきました。
冬の時期になると試合の数は減り、各チームともに体を作る期間へと移行していきます。この時期の練習が野球の中では一番辛く、長く感じられるものですが、この時期をどう過ごすかが、個人としてもチームとしても、とても大切になってきます。

さて冬に最も選手から敬遠されているのが、ランニング系のメニューです。短いダッシュからポール間ダッシュやインターバル走など、様々ある中でも長距離走をとても辛いと感じる選手が多いのではないでしょうか?

こうしたランニング系のメニューを行うと、選手の中に、
「野球に体力はいらない」
「なぜこんなに走るのか?」
といった不満も出てくるでしょう。また最近では野球に長距離は必要ない、といった極端な意見まで出てくるようになりました。

しかしそれでも野球をやる以上は、ある程度ランニングでの負荷は必要になってきます。その理由をこれから説明していきます。

ランニング系のメニューは、一般的に有酸素運動に分類されています。
有酸素運動とは、運動中に酸素を取り込まない、短距離走などの短くて速い無酸素運動とは対照的に、長距離走など酸素を取り込みながら行う3分以上の長い運動です。

有酸素運動は健康に良いとされていますが、スポーツをやる体にとっても大きなメリットがあります。
・心拍数が減る
・血圧が下がる
・取り込んだ酸素を効率よく使える
・脂肪の酸化を促進させる
等で、ランニングを行うことで、主に心肺機能が向上していくことが分かっています。心肺機能が向上していくことで、人間の体は疲れにくく、動きやすい体を作ることができます。

疲れにくい体を作ることは、野球をする上で大切になってきます。
なぜかというと野球の練習は長時間で、さらには毎日のように繰り返されます。これは現在の日本の野球界では当たり前となっています。それに耐えるだけの体がそもそも必要になってくるのです。

もし仮に体が弱く疲れやすい体であった場合、少しの練習でもうまく体が回復しないため、呼吸が荒くなり、有酸素運動ではなく、無酸素運動に近い状態になってしまいます。無酸素運動になってしまうと、疲労物質と考えられている「乳酸」が体にたまりやすくなってしまいます。

その結果、体には疲労が溜まっていき、オーバートレーニングを引き起こしやすくなってしまうのです。オーバートレーニングとなってしまうと、毎日練習をしても体にとってはマイナスで、現状を維持することも困難になってしまうのです。

またそれだけでなく、オーバートレーニングにより、体が限界を迎えると大きな故障に
繋がってしまう危険性も秘めているのです。そうした状況にならないためにも普段から有酸素運動を取り入れて、体の心肺機能を高めて、疲れにくい体を作っていくことが
必要なのです。もちろん有酸素運動ばかりを集中的にやってしまっても、それこそオーバーワークとなってしまい、体を壊す原因になってしまいます。
またやりすぎることによって体からエネルギーを作り出すために筋肉量が減ってしまうという可能性もあります。

そうならないためには、選手たちのレベルや状態に合わせて段階的に強度をあげてみたり、メニューを調整したりするなど計画性が必要になってきます。
例えば有酸素運動を毎日行うのではなく、週に3~5日などのペースで行なうさらには日によってはメニューの強度を下げるまた長い期間続けるためには楽しくできるということも一つ大事な要素になってくるので色々なメニューがあると良いでしょう。

ランニングに関してはこれ以外にも様々な効果や意味があります。
もちろんこれからも野球にとって必要か不必要かといった議論は続いていくと思いますが、やるにしてもやらないにしても明確な意味や意思のもとにランニングと向き合っていくことが重要なのではないでしょうか?

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