新たなポジション「オープナー」とは?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

あなたは「クローザー」という言葉を聞いたことがありますか?
プロ野球を見ている人であれば知っている人が多いとは思います。

クローザーとは、勝ちゲームの終盤に登板し、試合を締めくくる役割を担っています。かつては先発完投はピッチャーとしての理想的なあり方とされていましたが、今では分業化され、先発、セットアッパー、ワンポイントリリーフ、クローザー。
このようにピッチャーの中にも様々なポジションが生まれてきました。

分業することによって、短いイニングで最大の力を発揮することができるようになり、バッターとしては打ち崩すことが難しくなってきました。
クローザーは最後の1イニング限定で投げることが多いため、球速球威ともに先発ピッチャーよりも高いレベルになることが多いでしょう。

こうした投手の分業制は日本から生まれたものではなく、メジャーリーグから始まり、数年後に日本球界にも取り入れられ、今では当たり前のものとなりました。

さて、投手分業制をすすめてきたメジャーリーグで、いま新たな分業が生まれているということをあなたはご存知でしょうか?新たな投手のポジションは「オープナー」と呼ばれています。

ではオープナーとはどういった役割を担うのでしょうか?
勘の鋭い方であればもうお気づきかもしれませんが、オープナーとは先発投手です。
従来の先発投手と違うのは、勝利投手の条件やクオリティースタートの条件となる5回や6回まで登板をしないことです。

オープナーの役割は、試合序盤の1~3回ほどを投げて試合を作り、そのあとのリリーフピッチャーに繋げることです。野球において試合の序盤である1~3回の試合の入り方は
とても重要です。序盤に大量失点やリードを与えてしまうと、精神的なプレッシャーがかかり、味方の攻撃に悪影響を与えてしまいます。

逆にいえばその序盤を、しっかりと無失点や最少失点で切り抜けることができれば、試合は安定し、攻撃でも安心して実力を発揮することができるでしょう。
そうした安心感や安定感をチームにもたらすためにオープナーは存在しています。

オープナーはメジャーリーグでもまだまだ全面的に浸透しているわけではありませんが、これから先、オープナーが浸透するにつれて、投手の評価においての勝ち星の意味合いや価値は下がっていくかもしれません。

最終的には、シンプルに、どれだけ相手に点を与えないのか?という防御率が、今も昔もそしてこれからもピッチャーにとって最も大切な指標として注目され続けることでしょう。数年後プロ野球にもオープナーという役割を担うピッチャーが現れてくるかもしれませんね。

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