野球で重要な「声」とは?

こんにちは
BASEBALLFUTUREの
依田徹平です。

少年野球や中学野球を見ているとよく「声を出せ」という言葉が飛び交っていると思います。確かに声を出すことは重要ですがその意味や種類について理解できているでしょうか?おそらく声を出せと言われると多くのチームや選手が「さあいこう!」など活気を出すための声を思い浮かべるのではないでしょうか?もちろんこうした活気で雰囲気を作って勝利につなげるということもあるでしょう。しかし、本当に重要な声とは活気を出すための声ではありません。ではどのような「声」が重要となるのでしょうか?

野球において最も重要な声とは次のプレーを予測した準備や確認の声だと私は思います。
例えば守備側のチームは1塁にランナーがいる時
・バント
・セーフティーバント
・盗塁
・エンドラン
・バスター
・バックサード
・ダブルプレー
など相手の様々な攻撃に対応する必要があります。これら全てを警戒しなければならないにも関わらず「さあいこう!」と活気を出しているだけでは全く意味がありません。ここで大切となるのが次のプレーの確認です。サードに対してバントやセーフティーバントの警戒、二遊間同士で盗塁の際のベースカバーの確認やダブルプレーの確認、外野に対してはヒットを打たれた時に3塁へ進塁されないように警戒を促します。ここで重要なポイントはどんなに当たり前のことでも毎回確認をすることです。何も言わなくてもアウトにできる可能性はありますが、その確認があることでアウトにできる確率を80%から90%近くに引き上げることができるでしょう。

また、同じケースが続く場面でも打者のスイングやランナーの反応を見て守備位置の確認や飛んできそうなところへの声かけも忘れてはいけません。確認作業は複雑な場面になればなるほど必要となってきます。相手との点差、試合展開、残りのイニング、塁状況やアウトカウント、バッターやランナーの特徴。これら全て考慮して全員でアウトを取るための声掛けを行なっていれば「さあいこう!」という声を出している暇はないかもしれません。

守備側ほど声掛けをする内容は多くありませんが、攻撃側もランナーに対する声掛けは重要となります。アウトカウントの確認、カウントの確認、打球方向や打球性質(フライ/ゴロ/ライナー)によるゴーorバックの判断の確認これは特にコーチャーの役割となりますが、ベンチからも気がついたことは常に声に出して伝えるべきでしょう。

さて確認の声かけが大事だということは理解したものの実際に何を確認すれば良いのか分からないという小学生や中学生の選手も多いと思います。そこで次回は攻撃側や守備側で重要な声掛けをケースごとにお伝えしていきます。







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