NPB プロ野球のこれから2
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
前回はプロ野球のこれからの問題として、クライマックスシリーズやMLBとの関係をお伝えしました。
今回はその続きをお話しします。
交流戦
交流戦は2005年より開始されたシステムで、セ・リーグとパ・リーグのチームがシーズン中に戦い、その結果が各リーグの成績に反映されるものです。
交流戦に限っての順位も競っているため、勝率が一番高いチームには賞金が出されます。
オールスターと日本シリーズのみでしか戦うことのなかったセ・リーグとパ・リーグの球団が戦うということで、交流戦が始まった当初は、大いに盛り上がりをみせました。その反面交流戦が当たり前になった今日、オールスターや日本シリーズの面白みが減ったようにも思います。
特に日本シリーズは、リーグを戦い抜き優勝したチーム同士が、シーズン後に始めて顔を合わせて戦うので、緊張感がみている側にも伝わってきたものでした。
しかし現在では、優勝チーム同士の対戦カードはすでに交流戦で実現しており、新鮮味は少し減っているように思います。
また以前にもブログで書きましたが、システム上DH制を採用しているパ・リーグの方が有利であるということもあり、通算でセ・リーグの球団が大きく負け越しています。その後のリーグ戦で、セ・リーグは3位チームでさえ、借金(負け越している)があることが珍しくなくなりました。
交流戦と前回説明したCSの問題点が相まって、シーズン負け越しのチームが日本一になってしまう可能性が高くなっているように思います。
もちろん交流戦ならではの盛り上がりもあるので、いきなりやめることにはならないと思いますが、現状は交流戦の試合数を減らすなどの対応が取られているようです。
2リーグ制
現在プロ野球は2リーグ制によって行われていますが、最近ではそうした2リーグ制を廃止するという議論もあるようです。
歴史的に見れば、もともとプロ野球は1リーグ制でした。プロ野球人気の高まりに応じて球団数が増えて、現状の2リーグ制におちつきました。
では1リーグ制にするとはどういうことかというと、12球団を3地区に分けて、順位を競い、最終的に3地区のトップチームとワイルドカード1チームが日本一をかけて戦うというシステムです。
メジャーリーグに近いシステムですが、これは実現の可能性は低いと言えるでしょう。
この他にもさらなるプロ野球の拡大と発展を目指して、球団数を増やす案もあるようです。
日本は12球団しかプロ球団はありませんが、メジャーでは30球団もあり、日本の野球の規模から考えると、球団を増やす選択はなくはないと思います。
例えば4球団増やすことができれば、16球団を4地区に分けることができ、先ほどの地区分けのシステムがいきてくるかもしれません。
これが実現すれば、単純にプロ野球選手は増え、球場も新設され、野球人口の減少の歯止めになってくれるかもしれません。
もちろんプロ野球選手が増えることで、平均的な選手の質は落ちるかもしれませんが、それも最初だけで時間が経てばレベルは保たれると思います。
またいきなり球団を作るとなると難しいかもしれませんが、最近では日本各地で独立リーグが生まれており、そのレベルも毎年プロ野球球団から
ドラフト指名をされている通り、問題はないでしょう。
あとはスポンサーとなる企業が4球団分集まれば、十分に可能な案だと思います。
それぞれの案は、様々な問題がありますし、何かを変えることが全ての人の納得いく結果にならないかもしれません。
しかし批判を恐れずに、あの時制度を変えてよかったと思えるような改革がされると、長い目で見て、プロ野球だけでなく、日本の野球の未来も明るいと思います。