意外と知らない野球のルール②
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
前回に引き続き、意外と知られていない野球のルールや知識について、第3問目からです。
前回のブログはこちら
刺殺と補殺
3問目は、
2塁手がゴロをさばき、1塁手に送球をし、アウトを取りました。
この時、2塁手につく記録は次のうちどれでしょう。
①刺殺
②捕殺
③補殺
正解は、、、
③の補殺です。
補殺とはアウトが成立した際に、それを補助する役割をはたした選手に記録されます。
例えば、今回のケースであれば、ゴロをさばき送球をした段階ではアウトにはなっていませんが、1塁手が捕球しベースを踏んだ時点でアウトが成立します。つまり2塁手はアウトを補助したことになるのです。
ちなみにこのケース、直接的にアウトを取ることになった1塁手に刺殺がつきます。
その他に、よくあるのが外野からのバックホームのプレーです。
この場合ランナーをホームでさすことができれば、送球をした選手に補殺がつき、
ランナーをタッチしたキャッチャーに刺殺がつきます。
ちなみに広島の菊池選手は、2014年に535補殺を記録しており、歴代1位となっています。(歴代2位と3位も他のシーズンの菊池選手です。)
これは菊池選手がいかに広い守備範囲でアウトに絡んでいるか、ということでもあります。この「補殺」はよく「捕殺」と間違えられますが、アウトを補助するという意味なので補殺というので覚えておきましょう。
ルールブックの盲点
続いて4問目です。
1死ランナー1,3塁の場面。
打球がショートへと飛んでいきました。この打球をショートがライナーでキャッチし
2アウト目を取りました。するとこの打球にランナーが飛び出していたため、より大きく飛び出していた1塁ランナーを確実にアウトにさせようと丁寧に1塁へ送球をしフォースアウトにしました。
これで3アウトとなったので守備陣はベンチに戻ってきました。
しかしスコアボードを見ると、相手に1点が記録されています。さてなぜ得点が入ってしまったのでしょうか?
これはテレビでも取り上げられることがあるので、知っている人も多いのではないでしょうか?
実は3塁ランナーが、打った瞬間にタッチアップをせずに本塁へ向かい、そのまま1塁ランナーがアウトになる前にホームベースを踏んでしまったのです。
「タッチアップをしていないのになんでセーフなの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかしよく考えればこれは当然のことなのです。
例えば、1死ランナー3塁の場面で外野フライが上がり、ランナーがタッチアップの体勢に入りました。しかし、ランナーは外野手が捕球をするよりも先にスタートを切ってしまいました。
そのままホームに突っ込んでセーフになったとします。通常であればここで守備側がアピールプレーを行います。
ボールを持って3塁ベースを踏み、「タッチアップが早かったのでは?」と審判にアピールをします。
これが認められれば、3塁ランナーはもちろんアウトになります。
しかし,誰もランナーのスタートをみておらず、アピールをしなかったらどうでしょうか?
これは当然審判が自ら指摘することはないので、セーフになってしまいます。
先ほどの1,3塁のケースもこれと全く同じなのです。
3塁ランナーはタッチアップをできていません。しかし守備側は1塁ランナーをアウトにしたことで3アウトをとったと安心し、ベンチへ戻ってしまい、アピールプレーを怠りました。
この場合、3塁ランナーの生還は認められてしまうのです。
このプレーは「ルールブックの盲点」いわれたりしています。
ですがこのプレー、実は阻止することもできるのです。それは第3アウトの置き換えを行うのです。
仮にこのようなケースになってしまった場合、野手が全員ベンチにひき返してフェアゾーンを離れてしまうとプレーは成立してしまいます。
しかし、誰か1人でも気が付いていれば、相手に得点を与えずにすみます。
その方法はアピールプレーです。
ボールを持って3塁ベースを踏み、
「3つ目のアウトを1塁ランナーではなく3塁ランナーに置き換えてください」と審判にアピールします。
すると3塁ランナーはタッチアップをできていないので、アウトが認められ、得点が入らず、3アウトを取ることができるのです。
3アウトをとってしまった後で、アウトの取り消しができないと思ってしまいがちですが、実はこのようにアウトは置き換えることができるのです。
これはプロ野球選手でも知らない人がいたり、実際に最近の甲子園でも起きたプレーなので、知っておくと良いでしょう。