野球で合宿を行うメリットは?
こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。
8月も終盤となりチームで合宿を行ったというチームも多かったのではないでしょうか?最近はコロナの影響もあり宿泊行事を取りやめざるを得ないチームも多かったと思いますがそもそも合宿を行うメリットがどこにあるのかを考えてみましょう。
・野球漬けの日々
・環境を変えることで新鮮な気持ちに
・チーム力の向上
野球漬けの日々
まず一つ目のメリットは野球のことだけを集中的に考えることができるという点です。通常ですと練習時間はある程度限られており、平日も学校生活や私生活などで野球だけをすることはできません。しかし、合宿では朝から晩まで野球に集中することができ、それが何日も続きます。これにより普段は練習時間が足りずに手が届かない細かい連携の確認や今まで定着しなかった細かい技術を連日の反復練習により習得することができるようになります。また練習が終わってからも合宿所でミーティングや自主練習を行うことができるというのも合宿の利点です。普段の生活では家に帰ってからテレビやゲーム、スマホなどあらゆる誘惑に勝てず自主練習ができないという選手も合宿中は野球のことだけを考えて有意義な時間を過ごすことができ飛躍のきっかけとなることでしょう。
特にこの期間で行って欲しいのが座学です。いつも練習時間に追われて中途半端になってしまう知識面を夜のミーティングの時間にみっちりと行いそれを次の日にグラウンドで練習するととても有意義な練習ができます。選手たちにとっても夜に考えて頭の整理をしてから次の日に臨むことができるので効率が良いと思います。
環境を変えることで新鮮な気持ちに
ホームグラウンドがあるチームは設備面で恵まれていますが、毎回同じグラウンドで同じ練習をしていると新鮮な気持ちが失われ緊張感がなくなり練習の効率が悪くなることがあります。こうした時に合宿を行えると普段とは違う練習環境で新鮮な気持ちで練習ができるようになり停滞していた技術が伸び始めていくことでしょう。特に不調だった選手にとっては不調を脱出する良い気分転換にもなると思うので新鮮な環境で積極的に練習をさせてあげたいですね。
また合宿先の現地チームと対戦をすることができると普段は対戦できない相手と交流を図ることができ良い経験となるでしょう。できれば現地で最も強いチームとの対戦を組みたいところです。
チーム力の向上
法政大学野球部の時は2月ごろ千葉の鴨川市の合宿所で2週間に渡るキャンプがありました。正直にいうと川崎市にあるホームグラウンドの施設の方が人工芝のグラウンド、室内練習場、室内ブルペン、陸上競技場など練習場としての環境は整っていました。対して鴨川市は気候的にも川崎市と比べて特段温暖というわけではなく、土のグラウンドで少し雨が降れば近くの室内練習場を使うしか選択肢がありませんでした。
その為満足のいく練習ができるかというと微妙なところです。しかし、2週間という長期間を新鮮な環境で過ごし厳しい練習をチームメイトと共に行うことで確かなチーム力が生まれたと思っています。キャンプ後はすぐに連日のオープン戦に入りますが、やはりキャンプ明けのモチベーションは非常に高く春のリーグ戦に向けてチームとして徐々に仕上がっていく感覚がありました。
もちろん冬の合宿は暖かい所、夏の合宿は涼しいところで行えればベストですが、チームとして新鮮な環境で一緒に生活をするというだけでもチーム力の向上には効果があると思います。
最も大切なのは合宿後
先ほど伝えたように合宿後のモチベーションは高くなりやすいです。しかし、そのモチベーションを継続できなかれば合宿を行った意味は半減されてしまうことでしょう。いかに合宿で行ったことを徹底できるか。そして高いモチベーションを維持し自習練習を継続させることができるかで合宿の成功が決まるといっても過言ではありません。
まとめ
合宿は単なる思い出作りではなくチーム力を向上させるためには必要なイベントだと思います。環境が変われば必ず何かしらの影響が選手たちにはあります。その影響がプラスなものにできるように合宿を組み立てるのが指導者やサポートする保護者側の役割ですね。