走塁意識〜1塁ランナー編〜

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

一発勝負の試合に勝つためには、投手力や打力が欠かせないものですが、レベルの高い勝負になればなるほど、勝敗の行方は往々にして、もっと細かなところで決まったりします。

その一つが走塁です。
走塁は普段はスポットが当たらないことが多いですが、強いチームほど徹底されており、ミスが少なく、大事な時に一点を奪うことができます。その結果一点勝負の試合を制することができていくのです。

今回はそうした走塁の中で、意識をしておきたいところを、状況ごとにお伝えしたいと思います。
まずはランナー1塁の場合。考えておくこととして、自分のチームの作戦と、相手が何を考えているかです。これはどんな場面でも大事なことです。
この場合自分のチームの作戦として考えられることは、
・バント
・盗塁
・エンドラン
・グリーンライト
・ノーサイン
です。

バントの場合

多少悪いバントでも2塁でセーフになるために、第2リードが大切になります。
ただ気をつけなければいけないのが、バッターがバントを空振りした時に、飛び出してしまわないことです。そのために、第2リードをとった最後の一歩を、インパクトあたりに合わせて、着地と同時にスタートを切るのか、バックするのかを判断するようにしましょう。

盗塁の場合

頭に入れておいて欲しいことは、ピッチャーのクイックタイムとキャッチャーの2塁送球のタイム、そして、自分の2塁到達タイムです。これらが分かっていれば、しっかりとしたスタートを切れたとき、アウトになるのかセーフになるのかがある程度分かってきます。

例えばピッチャーのクイックタイムが1.2秒で、キャッチャーの2塁送球タイムが2.0秒の場合、タッチの時間を含めると、およそピッチャーがモーションに入ってから3.3秒ほどで2塁にボールが届くことになります。ということは自分がリードしてから2塁に到達するまでのタイムが3.3秒以上かかる場合、よほどスタートが良いかキャッチャーの送球がそれたり、捕球ミスがない限りは、アウトになってしまう確率が高いことになります。

ベンチとしては、エンドランを仕掛けたりするなど、別の作戦を選択することになるでしょう。またグリーンライトのサイン、つまり「行けたら自分の判断で盗塁」のサインですが、このサインを出す以上、ベンチとしてはできれば2塁に進んで欲しいということなので、なんとかして2塁に進む工夫が必要です。

例えばピッチャーの癖を読んだり、配球の癖を見破り、変化球の時にスタートを切ったり、牽制の回数などのデータを頼りにしてスタートを切ったりする方法があります。

ノーサインの場合

ノーサインの場合、やはり1番大事なことは打球判断です。
確認すべきことは、相手の守備位置。内野の守備体系を観察し、相手が何を警戒しているのかを見極めましょう。次に外野の守備位置。どこに飛んだら打球が捕られそうなのかを、だいたい把握しておくと、打球が飛んだ瞬間のスタートが切りやすくなります。

それによって3塁へ進むことができるのか、2塁で止まった方が良いのか、1塁へ帰塁すべきなのかを判断することができるでしょう。

前の塁にランナーがいる場合は、前のランナーがどのような動きをしているのかもしっかりと把握することを忘れては行けません。自分が3塁へ進塁できそうな当たりでも2塁ランナーが3塁で止まってしまう可能性も考えられます。あらかじめ2塁ランナーの足が遅いのか、速いのかを頭にいれておくことも大切になってくるでしょう。

ノーサインの場合の打球判断は、このように準備がとても大切です。
全てのケースをあらかじめ想定しておくようにしましょう。
・ライナーバック
・フライの場合のハーフウェイ
・ゴロの場合のスタート
・牽制
・キャッチャー牽制
・外野手の守備位置
・外野手の肩の強さ
・アウトカウント
・点差
これくらいは最低限頭にいれてからリードを取るようにしていきましょう。
全ての可能性や状況をランナーに伝えてあげるのはランナーコーチャーの仕事でもあるのでその都度伝えてあげましょう。
次回は2塁ランナーの場合をお伝えします。

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