足が速い=走塁が上手い?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

足が速いということは、それだけで野球をする上では武器になります。
しかし、足の速さには個人差があるため、ある程度は鍛えることはできても、努力しても自分の目標に届かないこともあります。だからこそ、足の速い選手は貴重であり、監督やコーチとしても多少技術が低くても起用したくなるのです。

ここで注意しなければいけないことは、「足が速い」=「走塁が上手い」ではないことです。走塁の技術は野球独特のもので、奥が深いものです。そのため足が速いだけでは野球では通用しないのです。例えば日本で一番足が速い陸上選手が、代走要員として野球選手に採用されたとして、活躍ができるでしょうか?おそらく活躍することはできないでしょう。実際に昔そのようなことがあったようですが、誰よりも足は速かったその陸上短距離の選手は、代走要員としては、上手く活躍できなかったようです。

では走塁が上手い選手とは、いったいどのような選手のことをいうのでしょうか?
それは自分の走力や相手の守備の状況、試合展開に応じて最適な判断ができ、次の塁に進むことができる選手のことをさします。

つまり足の速さはあったほうが良いが、それだけが重要ではないということです。逆に言えば足が平均よりも少し遅くても、走塁技術が高ければ、それをカバーすることができるということです。

では具体的な走塁技術とは何でしょうか?
まず第一にあげられるのは、スタートの良さです。
野球は陸上競技と違い、走る際にスタートの合図がありません。極端な話、ランナーはプレーがかかっていればいつスタートをきっても問題がないのです。

そのスタートをきる判断材料となるのが盗塁であれば、ピッチャーのモーションや牽制や配球の読み、打球判断であれば、相手の守備位置やアウトカウント、打球予測、試合状況、これらがあげられます。これらを正しく素早く頭の中で処理をし、体を動かす神経を働かせることで、走塁の下手な選手よりも一歩も二歩も速くスタートをきることができるでしょう。

そうしたスタートの良さを継続することができれば、足が速い選手より速く次の塁に達することができます。これが走塁の上手さと足の速さが別物だという証でもあります。

次に大切な走塁技術は、リードの大きさです。リードは大きく取ることが常によいのではありませんが、アウトの心配がないのであれば、大きく取るに越したことはありません。
特に投手が投球を開始した後の第二リード(二次リード)は、大きく取ることができる選手とできない選手で大きく分かれてしまいます。

この差は意外に大きく、3メートルほどの差になる場合もあるのです。
それだけの差があれば、当然ですが次の塁でアウトになるのか、セーフになるのかに大きな影響が出てきます。走塁の上手い選手は決して足が速くなくても、この第二リードを大きく取ることができます。それにより暴投やパスボールによる進塁の確率が上がります。さらには大きなリードに対する捕手からの牽制を投げさせることで、ミスを誘うことにも繋がります。

このように足が速くなくても走塁技術を磨けば、誰でも十分に良いランナーになれるでしょう。自分の足に自信がない選手こそ、ぜひ走塁技術を磨いてほしいと思います。

PS,もちろん足の速さはあるに越したことはありません。自分は遅いからと諦めずに速く走るための努力は怠らないようにしましょう。


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