甲子園に出たい野球少年 学童野球、少年野球の選手へ先を見据えた自己分析のススメ!

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

日本の野球において甲子園がある高校野球はとても人気で日本の野球レベルを世界レベルに保つためには欠かすことができないコンテンツになっています。さてそんな高校野球の強豪校でプレーをしたいと考えた時、ただがむしゃらに練習をしているだけではいけません。なぜならば高いレベルでの競争となった時に自分の長所や短所を理解できていないとチームの戦力になることができずレギュラーを取ることもベンチに入ることもできなくなってしまうからです。

私自身は高校時代1年生の秋からレギュラーを取ることができていましたが、それは東京大会のベスト8止まりのチームであったからだと思っています。実際に全国トップレベルの法政大学に進学すると周りは同級生も先輩も後輩も甲子園常連校出身の選手や世代トップクラスの有名な選手ばかりでのちにプロ野球選手となった選手が10名いました。そのため最初は大学レベルに全く通用しなかったことを今でも覚えています。(ちなみに大学1年生の時チームは全国制覇を果たしています)

なぜ通用しなかったのか今なら正確な自己分析ができます。

大学時代通用しなかったのはなぜか?

私は右投げ右打ちの内野手で守備力には多少自信がありましたが肩は強い方ではなく、走力も50m走6秒前半くらいで大学では平均くらい。打撃面ではミート力には自信がありましたので紅白戦などの打撃成績でいうと3割以上を打っていました。しかし身長が低いこともありパワー不足で長打がありませんでした。

高校のレベルで見た時3割以上打てて50mが6秒前半、守備が使えるとなるとそう悪いとは思いません。しかし全国トップレベルの大学では私は長所のない普通の選手になってしまうのです。実際私が監督であっても私自身を試合で使うことはないでしょう。

野球をやり直すなら

もしもこの自己分析ができた上で野球をやり直せるとしたらどのようなプレースタイルを目指すべきか?方法はいくつかあります。まず一つ目は左打者を目指し走力を上げることです。身長は今からやり直しても変わらないのでミート力を活かして少しでも塁に出られるように左打者に転向をします。その上で50m走を少しでも速く走れるように研究し科学的にトレーニングを行います。そうするとミート力が上手く足が速くて守備力の高い選手が生まれます。そうなってくると監督の立場としても使いやすくなってきます。左打者転向も走力UPもそうそう簡単なことではないですが、今の知識があれば十分に可能なことだと思います。

もう一つの方法は体重を80kg以上に増やしウェイトトレーニングを行い長打力を身につけます。身長が低くてもパワーアップは十分に望めますし、長打が打てる右打者は重宝されるので盗塁ができる走力がなくても守備ができれば問題がないと思います。

自己分析の大切さ

このように客観的な視点で自己分析をした上で自分の目指すべきスタイルを身につけることが大切です。この自己分析が必要のない選手は自分の能力がそもそも高いかもしくは指導をしているコーチや監督が先を見据えた指導をすでにしているかのどちらかでしょう。それ以外の選手で高いレベルでの野球を目指しているのであればこの自己分析は早いうちから行うようにしてください。例を出して自己分析について考えてみましょう。

右の大砲でファーストを守っている選手

少年野球などで打力が高くクリーンナップを打っている選手がいたとします。そのポジションを聞くとファーストとのことでした。打力が高ければある程度のレベルでも通用しレギュラーを取ることができるでしょう。しかし甲子園常連校に行けば打力だけでは勝負ができません。例えば高校時代の清宮選手くらいホームランを打つことができれば守備力や走力など多少は目を瞑ってもお釣りがくることでしょう。

しかしその清宮選手でさえプロの世界では打撃で苦しんでいます。そんな時にファーストしか守れないとどうでしょう?ファーストは外国人の助っ人でも守れるポジションで強打者にとっては競争率の高いポジションです。その競争を勝ち抜くには打ち続けるしかありませんが、少しでも不信が続けばすぐにレギュラーを剥奪されてしまうでしょう。

このようなタイプの選手に私が出会った時、必ず勧めるのがサードを守れるようにすることです。外野手となると高いレベルでは肩の強さや足の速さが必要になります。また二遊間はかなり守備が上手くなければ守れませんのでそのうような選手が小学生や中学生の段階でファーストを守っていることはありえません。ですがサードは他のポジションに比べると守備範囲は狭く肩の強さがある程度あれば守ることができるポジションです。もちろん上手い選手はとても上手いですがプロ野球界をみても岡本選手や中村剛也選手、村上選手など守備よりも打力がある選手が守るイメージがあります。もちろん守備をやらせてもある程度うまいのですが、さすがに二遊間の選手ほどではありません。

こうした選手は多少打撃不振に陥ってもサードの守備が安定していればすぐにレギュラーを剥奪されることはなくまたサードとファースト両方守れるということでベンチとしても使いやすい選手となるのです。

なので打撃に自信があり守備や走塁に自信がない選手は先を見据えてサードを守れるように努力をしましょう。

 

訂正:この記事を書き終えた後の8月17日の試合で清宮選手がなんとサードで初出場、清宮選手の将来を見据えた新庄監督なりの考えでしょうか?

左投左打の野手

左投左打のピッチャーの場合はピッチャーを頑張っていれば問題ありませんが野手の場合、左利きということで守るポジションが限られてしまいます。具体的にはピッチャーを除けばファーストと外野だけになってしまいます。そうなってくると打つことはもちろんですが、守ることと走ることがハイレベルでできなければ高いレベルでは通用しなくなってしまいます。

実際私の後輩にもそうした選手がいました。打つ才能はプロレベルであったと思いますが、守備と走塁が平均くらいの選手であったため注目をされていたもののプロ野球選手となることができませんでした。この選手の場合足が特別速い、もしくは守備が上手く、肩が強いという特徴が加わっていれば間違いなくプロ野球選手になれていたと私は思います。

もし同じ左投左打の野手で打力に自信があるという選手は走力を磨くように努力をしましょう。走力がついてくれば外野手としての守備範囲も広がり打者としても内野安打など打率を上げる効果も期待ができるでしょう。

まとめ

このように先を見据えた自己分析と努力は早ければ早いほど良い結果をもたらすでしょう。一つ目のケースの場合指導者としてもチーム事情でどうしてもファーストを守らせているというケースもあると思います。しかし、その選手の先を見据えるのであれば時にはサードを守らせてあげる機会を与えてあげてほしいと思います。もし自分がどのようなプレースタイルを目指すべきか分からないという場合はぜひBASEBALL FUTUREまでご相談ください!

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