日米守備の違い
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
先週金曜日から日米野球が開幕し、連日熱戦が繰り広げられています。
注目は、何と言っても現役メジャーリーガーの豪快なバッティングです。
どんなコースでもフルスイングをし、軽々とスタンドにボールを運んでしまうため、日本のピッチャーにも相当なプレッシャーがかかっていることでしょう。
しかし、是非もう一つ注目していただきたいポイントがあります。
それはMLBオールスターの守備です。以前、守備では、打球に対してたくさんのステップを踏んで、捕球ミスがないように、また送球がしやすいように入っていくことが重要だとお伝えしました。これは日本では当たり前のことです。
ですがメジャーリーガーの守備を観ると、日本人選手とは実に対照的な動きをしていると
感じるのではないでしょうか?彼らの守備は、とにかくボールに早く向かっていき、多少バウンドが合わなくても華麗なグラブさばきでボールをつかみ、また送球しづらそうな体勢でもノーステップで、ものすごいボールを投げたり、ジャンピングスローやランニングスローを多用しています。
そのため日本人比べると、打球をより前で捕球することができていたり、日本人では到底アウトにできないような打球を、平然とアウトにしたりします。
こうして考えると、日本もメジャーリーガーの守備を真似すれば良いのでは、と思うかもしれません。しかしながらそれができないのには理由があります。
それは根本的に体の強さが違うことです。メジャーリーガーは日本人と比べれば体が大きく、そして強さがあります。そのため、多少体勢が悪くても矢のような送球をすることが
できてしまうのです。だからこそ多少強引であっても、打球に対して速く向かっていくことができます。
日本人の場合、そうしてしまうと勢いがつきすぎ、体勢が悪すぎるので送球が安定しません。その結果ミスを連発し、捕球はできるが送球が悪いため、アウトにできなくなってしまうのです。
もちろん日本の守備のいいところもあります。それは正確性です。どの打球に対しても
丁寧に入っていき、高い確率で良い捕球体勢を作ることができるため、送球が安定がしやすいのです。そのため一発勝負のミスができない勝負では、日本の守備の方が安心感があるでしょう。
日本からメジャーリーグに、過去何人もの選手が挑戦しました。ピッチャーや外野手では成功を収める選手が多い中、内野手として成功したと言える選手はまだいません。
そこにはこうした守備の違いが大きく影響していると私は考えています。これから先、日本人選手がメジャーで内野手として活躍するには、フィジカル面でも引けを取らないこと、どんな体勢でも送球ができるような肩を持つことが条件になってくるかもしれません。