来シーズンのために終わり方が大切
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
プロ野球ではいよいよクライマックスシリーズが開幕し、これから日本シリーズに向けて大詰めを迎えていきます。
今シーズンセ・リーグ2位でクライマックスチームに挑むラミレス監督は、常々こうしたことを選手たちに語っているそうです。
「シーズンをどのような形で終われるか、それが最も重要である」
もちろん優勝というチームとしても目標や結果もありますが、この言葉は選手個人個人に向けられた言葉だと思います。
プロ野球という長いシーズンの中では、なかなか結果が出ない時期もあることでしょう。
しかし、不調な時期があっても、一番大切なシーズン終盤に力になってくれれば、それが一番であり、それが来季にも繋がっていくんだ、というラミレス監督らしい、非常にポジディブな言葉でもあります。
実際にレギュラーシーズンで活躍ができていなくても、クライマックスシリーズや日本シリーズで大活躍をすれば、不思議なことに首脳陣からしてもファンからしても、一年を通して活躍してくれた良い選手だと感じてしまうことでしょう。
これは「親近効果」というものが影響していると思われます。
親近効果とは、例えば議論の場で数々の意見が飛び交う中、最後に意見をいった人のコメントが印象に残りやすく、深く記憶に刻まれるというものです。
野球のシーズンも一緒で、仮に全く同じ成績の選手だとしても、4月ごろに絶好調で、後半失速した選手よりも、春先絶不調にもかかわらず夏以降大活躍した選手の方が良い印象が残ります。
それは周りの首脳陣や仲間、ファンの人たちだけではなく、やはり本人にとっても印象に残ります。
シーズン終盤に活躍することで、来シーズンの開幕まで周りからの印象もよくなり、自分自身も自信を持って冬の練習に望むことができるため、モチベーションを高めやすいことでしょう。
プロ野球以外にも同じことが言えます。
高校野球では各地で秋季大会が開催されていますが、秋季大会が終われば大会もひと段落し、残すは練習試合のみとなります。
今年はなかなか成績がよくなかった、あまりアピールができなかったという選手も、この冬前の野球シーズン終盤に活躍をすることで、周りからの印象も自分への期待値も大きく変わることでしょう。
シーズンをどのようにして終えるか、秋季大会で負けてしまい、なかなかモチベーションが見つけられないという人も、すでに来年に向けた戦いが始まっているということを認識して、最高のシーズンの締めくくりを目指して、努力を続けてもらいたいと思います。