「プロ野球に入ること」を目指しては行けない理由

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

普段小学生のレッスンをしている時よくどんな目標があるのか?を選手に問います。
そうすると「もっと速い球を投げたい」「ホームランを打ちたい」といった目標から「甲子園に出たい」「プロ野球選手になりたい」といった具体的な目標を語ってくれる選手もいます。

この目標はやはり抽象的なものよりも具体的なものである方が良いと言われているので「甲子園に出たい」「プロ野球選手になりたい」といった目標は決して悪いものではありません。

しかし、厳しい言い方をすると甲子園に出場することやプロ野球に入ることを目標にしてはいけないと私は考えています。

さてその理由があなたにはわかるでしょうか?

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八千代中央シニア

野球の世界をよく理解できている人はこの理由が理解できたと思います。

何が言いたいのかというと
「甲子園に出たい」「プロ野球選手になりたい」
という程度の気持ちでは決して甲子園に出ることもプロ野球選手になることもできないということです。

私が少年野球をやっていた頃を思い返してみると今の多くの子供たちと同じように「甲子園に出たい」「プロ野球に入りたい」という夢や目標がありました。しかしその目標はどちらも叶うことはありませんでした。

今思えばその目標を達成させるための覚悟や努力が十分に足りていなかったのだと思います。もちろん覚悟や努力を十分にすることで必ず甲子園に行けたりプロ野球選手になれたりするものではありませんが、少なからず可能性を高めることには
つながるでしょう。

そしてプロ野球に関しては目指しては行けない決定的な理由がもう一つあります。それはプロ野球は入ることがゴールではないということです。プロ野球の世界は本当に狭き門です。現役選手の人数は育成選手も含めて1000人程度だと思います。そこに入るだけで才能があるといって良いでしょう。しかし現在日本のプロ野球は12球団しか存在していません。つまり試合に出れる選手は12×9人で111人ここに途中交代の選手やローテーションの投手、リリーフ投手を入れたとしてもまともに試合に出ている選手は200人程度ということになります。

ただでさえ入ることが難しいプロ野球の世界でさらにその中で競争を勝ち抜いたほんの一握りの選手だけが本当の意味でプロ野球選手として試合に出て私たちの記憶に残りお金を稼ぐことができているのです。

三嶋一輝

1軍出場がないまま首を切られる選手が多い中、たった1年でも活躍することができれば大したものだと思います。しかしそれだけでは成功したとは言えないでしょう。競争を勝ち抜いて得たポジションを長い期間守り抜いて初めて本当の意味でプロ野球選手として成功したと言えるのではないでしょうか?

今月末にはドラフト会議が開催されます。今年も多くの選手がプロ志望届を提出し指名を待ちます。去年のデータでいうとおおよそ100人くらいの選手が新たにプロ野球選手になることでしょう。これは喜ばしいことですが同時に100人近い選手が引退をするということでもあります。藤川選手や五十嵐選手、石原選手のように長きにわたってプロ野球の第一線で戦ってきた選手も今年引退をしますがこれはほんの一握りで、それ以外の多くの選手は一度も一軍に出場しないまま若くして引退をすることになるでしょう。

この話で伝えたいことは厳しい世界だからプロ野球を目指さない方が良いということでは決してありません。本気でプロ野球を目指すのであれば「プロ野球選手を目指すこと」をゴールとするのではなく「プロ野球で活躍すること」を目標としてほしいということです。

 

それはつまり今プロ野球の世界で活躍している選手たちからレギュラーやローテーション、ポジションを奪うということです。私はプロ野球を経験したことがないので確かなことは言えませんが、おそらく「今はまだレギュラーは取れないけどプロ野球に入ってから頑張って練習をしてレギュラーを取ろう」というような気持ちでは一生レギュラーを取ることはできないでしょう。

本気でプロでの成功を目指すのであればプロ入りと同時にレギュラーやローテーションを奪い取るというくらいの気持ちと覚悟で今から自分の弱点をなくし長所を伸ばすことが必要です。

プロ野球は無理だけど甲子園はなんとか出たいと思っている選手も「出たい」という目標でいるよりは「甲子園で優勝したい」という目標で練習に挑んだ方が圧倒的に目標が達成される確率が高まることでしょう。

もちろん小学生のうちから猛練習で体を追い込む必要はありませんが目標の持ち方でこれからの行動が大きく変わってくるのでぜひ今プロ野球を目指している選手は「プロ野球入り」ではなく「プロ野球での活躍」を目標に変えてみてはいかがでしょうか?

自分のスイングに絶対の自身がある人は観ないでOK↓

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