球速UPしない練習メニューとは?
こんにちは
BASEBALL FUTURE の斗光(とこう)です。
日々練習する目的は「試合で活躍したい」「強豪校でプレーしたい」など様々あると思います。そしてその誰もが共通して「上手くなりたい」という気持ちがあって練習していると思います。特にピッチャーは球速UPを目的としている選手も多いと思いますが、ただ練習しているだけでは球速が速くなることはありません。むしろ練習メニューによっては逆効果になってしまうものもあります。
そこで今回は球速UPに繋がらない練習法をご紹介したいと思います。
長距離走
下半身強化のメニューとして代表的である長距離走は決して球速UPに繋がるものではないと私自身思います。理由としては、メインとして稼働する筋肉が異なるからです。長距離走で鍛えられる筋肉は『遅筋』と呼ばれます。遅筋は長距離のランニングのように持久力を必要とする有酸素運動に向いている筋繊維です。遅筋は持久力に優れている一方で瞬間的に爆発的な力を出すことができません。
対して瞬間的に爆発的な力を出すことに優れている筋肉を『速筋』と言います。では、野球というスポーツはどちらの筋肉を必要としているでしょうか?
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答えは速筋です。なぜならばスイングスピードや塁間のスピードそして球速が求められるからです。したがって遅筋を優位に働かせる長距離走は球速UPには繋がりにくいです。(長距離走が必要ないのではなく目的に応じて取り入れます)
野球で必要な速筋は短ダッシュや筋力トレーニングによって鍛えられます。それらをメニューに取り入れることによって球速は上がってきます。
過度な投げ込み
近年高校野球の甲子園大会では1人の投手の球数数が1週間で500球に達した場合(登板中達した場合は打者との対戦が完了するまで)それ以上投げることは認めないというルールが定められています。その為過度な投げ込みを行うチームは減ってきているのかも知れません。過度な投げ込みを行うことで怪我のリスクが高まります。さらには疲労が溜まった状態で投げ込みを続けるとフォームを崩してしまい結果的に球速が下がる原因にもなります。
ピッチング練習において重要なことは自身のフォームを映像を通して確認し、正しいフォームでの投球を心がけることです。それをしないでただ投げ込みをしていては球速は上がりづらいです。
まとめ
今回球速UPに繋がらない練習法として『長距離走』と『過度な投げ込み』を挙げました。大事なことは現在自分が行っているメニューに疑問を持つことです。なぜこのメニューを行っているのかを明確にすることによって改善がなされていき効率の良い練習ができるようになるでしょう。
また早い段階で正しいフォームを身につけることも重要です。理に適っていないフォームで過度な投げ込みを行うと怪我のリスクが高まります。このブログを読んでいるあなたも一度『走り方』『投げ方』をチェックし現在行っている練習メニューを一度振り返ってみてはいかがでしょうか?