監督をするなら?〜学童野球編④戦術と基本ルールの理解〜
こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。
学童野球の監督をするなら第4弾
前回までは
①選手集め
②運動神経を高める
③技術と測定とモチベーション
というテーマでお伝えをしてきました。
今回は戦術と基本ルールの理解についてお伝えをしていきます。
戦術を覚える前にルールを覚える
野球には様々な戦術があります。
攻撃側
・バント
・ヒットエンドラン/ランエンドヒット
・スクイズ
・バスター
・盗塁=スチール
守備側
・牽制
・ピックオフ
・バントシフト
こうしたいわゆるサインプレーを一つずつ覚える必要がありますが、その前に初心者の選手はルールを覚える必要があるでしょう。
・フォースプレー/タッチプレー
・インフィールドフライ
・フェア/ファール
・三振/四球/死球/スリーバント
・タッチアップ
・打撃妨害/走塁妨害/守備妨害
・ボーク
こうした基本的なルールは①でお伝えした野球遊びを通じて知ることができると良いですね。私の場合は小学2年生から野球を始めましたがそれまで野球のことは全く知りませんでした。
最初のうちはみんな初心者ですがやっていくうちに失敗を重ねて徐々にミスをしないようになっていきます。なので初心者にはとにかく失敗をさせて覚えてもらうのが一番だと思います。
ですが、初心者一人一人に同じ説明をすることはとても労力がいります。同じ説明を繰り返していると徐々に指導者も疲れてきて「さっきも言っただろ」「あいつに言ったことを聞いてなかったのか?」と語気を荒らげているシーンを目にしたことはありませんか?
気持ちはわからないでもないですが、こうしたことではせっかく始めてくれた野球が嫌いになってしまうかもしれません。なのでルールを覚えるための参考動画を作成したいと思っています。
例えば試合の動画を撮影しサンプルになりそうなシーンに解説を入れてみたりするのも良いでしょう。作成には時間がかかりそうですがぜひ一度作成してみたいです。
実際の試合以外でも野球のテレビゲームを通じて細かいルールを理解するのも良いと思います。私も細かいルールはゲーム(パワプロ)から覚えたような気がします。
例えばフライが上がった時にランナーを走らせてしまいダブルプレーになったり、タッチプレーとフォースプレーの違いがどこにあるのか分からず上手くアウトが取れなかったりしましたが、やっていくうちに徐々にルールが分かるようになりそれが実戦でも生きるようになりました。
これはまさに失敗から覚える典型的な例だと思います。しかもゲームの場合は打者も走者も内野も外野もピッチャーもキャッチャーも全選手を操作する必要があるので現実の練習よりも様々なケースを短時間で経験することができるので頭の回転も考えも幅が広がるのでおすすめです。(ゲームばっかりになっては意味がありませんが、、、)
戦術/サインプレーの意味と意図
ある程度のルールを覚えたらサインプレーを覚えてもらいます。先ほどあげた攻撃側のサイン
・バント
・ヒットエンドラン/ランエンドヒット
・スクイズ
・バスター
・盗塁=スチール
これらも基本的なルール同様に解説入りの参考動画を作成して選手たちに配布させてあげるのが良いでしょう。
特にこれらのサインはただサインの意味を解説するのではなくどのような時に使うべきなのかどのような時は自重するべきなのかを解説してあげることが重要です。
また小学生のうちはバントはあまり使いませんし、最近ではバントを使わないという高校野球のチームも出てきましたが、「やらない」ということと「できるorできない」「知っているor知らない」ということは全く別問題です。
なので作戦として使わなくても知っているしできる状態にしてあげることが大切だと思っています。
ルールを知ることで心理的に優位に立てる
基本的なルールやサインプレーの他にも複雑なルールや特殊なサインプレーがたくさん存在します。
過去ブログ
意外と知らない野球のルール①
知識的なものから実践的なものまでたくさんの情報があります。普段使うことが少ないルールはプロ野球選手でも意外と知らないということがります。そうしたルールを教えてあげると子供たちは喜びますし、実際に相手チームと戦う時も相手が知らないことを知っているというだけで心理的に優位に立つことができます。
野球の魅力を伝えるという面でも良いことだと思うのでどんどん難しいことを教えてあげましょう。
参考動画や解説資料はどんどん更新
作成した資料はルールの改訂や新たな気づきがあればどんどん更新したり追加をしていきましょう。またチームとしての決まり事などもあると思うのでその辺りも共有できるようにしておくと良いですね!
もちろん資料だけに頼らず実践を行い失敗を繰り返して戦術やルールは覚えていくものですが初心者でも分かりやすい参考動画を作成することができれば、指導者側の負担も減りますし、ルールが複雑と言われる野球のウィークポイントを埋めることができると思います。
もし既にそうした取り組みをしているチームがあるのであればぜひご連絡ください!