本当のリリースポイントとは?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
前回、野球における投手の「エクステンション」についてお伝えしました。
エクステンションとは、マウンドのプレートからリリースポイントまでの距離であり、この数値が高ければ高いほど、よりバッターの近くでボールを離していることになります。
今回はそのエクステンションに関わってくるリリースポイントについて
改めてお伝えしていきたいと思います。
リリースポイントは、ボールを離す位置ですが、先ほどのエクステンションのように「距離」として、簡単に表せるものではありません。
なぜならば正確なリリースポイントは、マウンドからホーム方向への距離だけではなく、地面からの高さと横幅が関わってくるからです。
上図のように、右ピッチャーの場合は、3塁ベース方向に横幅があり、さらにリリースする腕の角度によって高さが決まります。
リリースポイントを示す
・エクステンション
・高さ
・横幅
は、オーバースローやサイドスローなどによっても大きく変化しますが、同じ投手であっても、球種によって多少なりとも変化することがあります。
さてこのリリースポイントから何を考える必要があるのかというと、それはバッターに向かってくるボールの角度です。
例えばこのリリースポイントの横幅が大きく、3塁ベース側からボールがくるとします。その場合、バッターは相当な角度がついたボールを打つ必要が出てくるのです。
また右バッターのインコースへ投げられたボールとアウトコースへ投げられたボールでもこの角度の差は大きく出てきます。
バッターとしてスイングをする時、こうした角度差を頭にイメージするかしないかでは、ミート率にも影響があると私は考えています。
例えば左ピッチャーの場合は、この角度が全く逆になります。
さらに言えば左ピッチャーの場合、変則的にインステップをしてあえてホームベースまでのボールの軌道の角度を大きくして、投げてくるケースがあります。
そうした急角度のボールを打つ場合は、自分の目を信じてボールの軌道を追うよりも、ある程度軌道を予測してボールを捉えるということも必要になってくるでしょう。
また、バッティングマシーンでボールを打つ場合も、この角度を少し考慮した方がより実践的になるのではないかと思います。
バッティングマシーンの場合、マウンドのセンターラインからまっすぐホームベースにボールが来るように設定することが多いですが、実際のピッチャーで、そのような角度で投げてくる選手はいません。
だいたいリリースポイントの横幅は平均で50センチ程度利き腕側に
よっているため、その角度をを考慮してバッティングマシーンをセッティングした方がより実践的な練習になるのではないかと思います。
もちろん実戦を想定したければ、実際にピッチャーにボールを投げてもらうことが一番ですが、バッティングマシーンでもより効果を高めるために
試してみると良いと思います。
PS:マシーンの設定で角度をつけるセッティングをする場合、細かく
セッティングをしなければバッターにも危険がありますので、十分に確認をした上で練習をするようにしましょう。