野球の練習試合はテーマを設定して試合に挑む
こんにちは
新宿区マンツーマン野球教室
BASEBALL FUTUREの依田です。
練習試合ではただ戦って勝つ負けるだけではなく何かしらチームでテーマを決めて試合に臨むことが必要となります。ではどのようなテーマを掲げるべきかいくつか案を考えてみましょう。
目次
- ○ テーマを設定して試合に挑む
- ・出塁を高める
- ・盗塁を増やす
- ・進塁打を打つ
- ・球数を抑える
テーマを設定して試合に挑む
寒い日が続いていますが小学生や中学生はすでに練習試合などが組まれており高校生も3月ごろには対外試合が解禁となってきます。そうした中でどのようなテーマを持って試合に臨むのか?ということがとても重要です。その取り組みによって本番で使える戦い方や、やってはいけないこと、さらには現状の課題が浮き彫りとなるからです。そんな試合におけるチームのテーマをいくつか上げていきます。
出塁を高める
最近ではセイバーメトリクスの観点から出塁率が高い選手が多いほど得点率が高くチームの勝率が上がっているというデータがあります。確かにシングルヒットで出塁してもフォアボールで出塁しても結果は同じランナー一塁となります。それを利用してチームで出塁率を高めるためにどのようなことができるでしょうか?もちろん最初からフォアボールを狙いに行く必要はありません。ただ2ストライクに追い込まれてしまった時、簡単に三振をしてしまうよりは有効な方法があります。それはカウントをフルカウントまで持っていくことです。2-0,2-1,と投手有利のカウントでは簡単に打てるようなボールは来ません。しかしフルカウントか最低でも2-2まで持っていくことができるとピッチャーもやや甘いところで勝負をせざるを得なくなってきます。また相手の球数を稼げるという点でメリットがあるでしょう。
フルカウントまで持っていくためには追い込まれてからバットを短く持ったり、ノーステップにしてみたりまたカットの練習をすることも良いと思います。一人だけででは意味がありませんが全員が同じようにすることができれば相手にはかなりのプレッシャーを与えることができるでしょう。本番でも劣勢の状況ではこうした野球が求められます。特に好投手が相手の時ほどこうした取り組みに意味が出てくるでしょう。
盗塁を増やす
出塁をするだけでは得点を取ることは難しいですが、盗塁をすることができると得点の確率は格段に高くなっていきます。盗塁をするためには単純な足の速さも大切ですが、走るタイミングや感覚、また走れるという自信が大切です。よくありがちなのが練習試合では走れるのに公式戦では全く走れないということです。こうしたことを防ぐためにも公式戦で盗塁をすることを想定して走る感覚を高めておきましょう。
進塁打を打つ
効率よく得点を重ねるためにはランナーがいる状況での打球方向が大切です。ランナーが1塁や2塁にいる時、基本的には
右方向に打つことがランナーの進塁を助けることに繋がります。例えば0死ランナー2塁の状況でショートゴロを打った場合とセカンドゴロを打った場合では大きな差が生まれます。ショートゴロの場合はランナーは進むことができませんがセカンドゴロの場合は2塁ランナーは3塁へ進むことができるので次のバッターが外野フライを打てれば犠牲フライで得点を取ることができます。逆にショートゴロの場合はタッチアップできたとしても2死3塁となるため得点を取るにはヒットが必要になってきます。接戦の場合こうした一点の差は非常に大きくなるので練習試合から確認しておきたいところです。
球数を抑える
近年では球数の問題が騒がれておりついに一週間で500球以内というルールが決定しました。この球数制限はまだまだ賛否両論がありますが、いずれにしても投手は今まで以上に球数を抑えることが求められてくるでしょう。そこで投手陣も練習試合で球数を設定しどれくらいの球数で相手を抑えることができるかに挑戦してもらいたいと思います。そのためには極力無駄な球を減らしていき三振ではなく初球から打たせて取るピッチンングをするようにしていく必要があります。どのコースにどの球種を投げてどこに打たせるのか?などを考えながらできると今後のピッチングにもいきてくるでしょう。
ここであげたものはほんのわずかですが公式戦でも実際に実践していきたいテーマです。ぜひこれからの試合で試してみてください。