野球 怪我のリスクを下げる方法とは?
こんにちは!
BASEBALL FUTUREの斗光(トコウ)です。
野球は常に怪我と隣り合わせ
野球をしているとほとんどの人が経験してしまうのが怪我です。私自身もアキレス腱を断裂してしまった経験があり、怪我で苦しめられた一人です。指導者となった現在は私のように怪我で苦しめられてしまうような選手が一人でも少なくなるように努めています。しかし野球に限らずスポーツは日常生活では行わない程のスピードや強度で体を動かします。そうなれば怪我と隣り合わせの状態になってしまうことは必然ともいえます。では野球をしながらも怪我のリスクを少しでも減らすにはどのようなことが必要なのでしょうか?今回は2の側面から考えていきたいと思います。
指導者目線で怪我を防ぐには?
一つ目は指導者という立場から選手の怪我に向き合うことです。例えば投手のフィジカル管理については球数管理がしっかりとできているか?が大事になります。BASEBALL FUTUREがサポートさせて頂いている朋優学院高校の野球部では練習試合での選手の球数を確認して投げ過ぎないように管理しています。簡単なことかもしれませんが、これをしっかりと行えるかどうかで大きな差が出ますのでとても素晴らしい取り組みだと感じました。
近年学生野球で良く議論になるのが投手の球数問題ですが、私が高校生の頃は球数管理という言葉もまだ珍しく、どんどん投げてしまい結果的に肩や肘の怪我に繋がってしまいました。私の怪我の原因は球数以外にもあったのですが、まずはしっかりと球数管理をすべきだったと今では思います。
基本的に選手は「試合で活躍したい」という思いが強くそれゆえに無理をしてしまうものです。その気持ちを前提に考えた上で我々指導者がしっかりと選手に説明をして管理体制を整えることによって怪我のリスクを大幅に減らせると思います。また球数に問題がないと思われる場合も少しでもフォームに違和感を感じた場合や妙な仕草、表情をとった場合はすぐに選手本人に確認をして状態を聞く必要があります。そうしたケアを心がけてあげられれば、怪我を言い出しやすい環境になっていき無理をする選手も減っていくことでしょう。
選手の立場から怪我を防ぐには?
もう一つは選手の立場からです。
いくら監督やコーチ陣が球数などを管理しても実際にプレーしてるのは選手です。体に異変を感じた時は、やめる勇気があるかが大切になります。その場でやめておけば大怪我にならなかったものが無理をしてしまったがゆえに長期離脱してしまうというケースは良くあります。また日頃から柔軟性に意識を持ち、怪我をしにくい体に仕上げておく必要があります。
怪我をすると通常練習が出来なくなるだけでなく、怪我の部位の筋力の低下などマイナスの影響がたくさん出てきます。一人でも怪我をしない選手を育成する為に、指導者側、選手側の責任をしっかりと果たすことが大事だと感じます。
トレーナーの役割
また昨今指導現場ではトレーナーが帯同するというのが当たり前になってきました。怪我に対してしっかりとした知識を持つトレーナーが野球の現場に入ることにより、怪我のリスクが大幅に軽減されてきてはいますが、トレーナーの立場がまだ弱く意見が監督やコーチに届かず怪我人を続出させてしまうという例もあるようです。この辺りの体質もそろそろ変わってきても良い頃だと思います。
いずれにせよ、怪我の原因は選手の意識の問題だけではなく、指導者側もケアをして上げることでかなりの数を減らせると思いますので気をつけていきましょう。