野球の基本ルール⑥走塁(ランナー)についてpart1
こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。
今回は初心者向けに走塁についてお伝えしていきます。
目次
- ○ 走塁(ランナー)について
- ・駆け抜け
- ・スライディング
- ・オーバーラン
走塁(ランナー)について
攻撃側のチームのバッター(打者)がピッチャーが投げたボールをフェアグラウンドに飛ばした瞬間、バッターはランナーとなります。ランナーとなった選手はアウトにならずに一塁へ向かい、二塁、三塁そしてホームベース(本塁)へと進むことで1得点が認められます。
ランナーとなっている時、アウトになるケースは大まかに2つあります。それはフォースアウトもしくはタッチアウトです。フォースアウトとタッチアウトの関しては野球の基本ルール⑤のアウトとセーフでお伝えしたので省略しますが、ランナーとしては要はアウトにならないように次の塁へ進めれば良いということをまずは頭に入れておきましょう。
さてその上で色々なルールやセオリーがあるので一つずつ覚えていきましょう。
駆け抜け
まず一つ目は駆け抜けです。駆け抜けとはランナーが進塁のためにベースへと走りベースを踏んだ後そのままベースに留まらずに走り抜けることを指します。基本的にはランナーはどこかの塁に触れていない状態で相手守備からボールを持った状態でタッチをされてしまうとアウトとなってしまいます。しかし、これには例外があります。それはホームベース(本塁)とファースト(一塁)ベースです。ホームベースは踏んだ時点でホームイン(生還)となり一点が入るのでその後にタッチをされてもアウトになることはありません。そのためホームではスライディングでのホームインもしくは駆け抜けでのホームインとなります。
これと同じように駆け抜けができるのは、バッターが最初に向かう一塁ベースです。一塁ベースは駆け抜けを行うことが可能なため一塁に向かう時にスピードを緩めずに走り抜けることができます。そのため、その後塁を離れたからといってランナーにタッチをしてもアウトにはなりません。(ただし2塁への進塁の意思が見られた場合はタッチされればアウトになります。)
甲子園ではよくヘッドスライディングで一塁を狙う光景をよく目にしますが、慣れないうちは怪我に繋がるので控えておきましょう。
スライディング
さてそれでは駆け抜けができない2塁ベースと3塁ベースではどのような動きが必要になるでしょうか?
まず、アウトになるかセーフになるか際どいタイミングの場合は早くベースに到達する必要がありますがその後ベースから離れるとタッチアウトになってしまうので、全速力で走りつつもその後ベースで止まる必要があります。そうした時に用いられるのがスライディングです。スライディングは駆け抜けよりも若干遅くなりますがベースに足から滑り込むことで勢いそのままにベースで止まることができるのでランナーとしては必須のスキルと言えるでしょう。またそのまま走って止まろうとすると守っている野手と接触してしまい大怪我を負ってしまう可能性がありますが、スライディングを行うことで接触を避けることもできるのでマナーとして際どいタイミングではスライディングをすることを心がけましょう。
オーバーラン
先ほどのスライディングは際どいタイミングでのプレーに使うものでしたが、タイミング的に楽々次の塁へ行くことができ送球も来ない場合はスライディングをする必要はありません。むしろさらに次の塁を狙うためにオーバーランをする必要があります。オーバーランは駆け抜けとは違いベースを踏んだ後、進行方向に大きく進む動きです。このオーバーランを取ることにより次の塁までの距離が短くなるので、もし相手に少しでもミスがあればその隙をついて次の塁に進塁をすることが可能でしょう。逆にオーバーランを取らなかった場合相手のミスに乗じて次の塁を狙ったとしても次の塁までの距離が遠いためアウトになる確率が増してしまいます。
先ほど一塁は駆け抜けができるとお伝えしましたが、一塁でもオーバーランをすることはあります。例えば内野ゴロであれば2塁までは進めないので内野安打になるために1塁へ全力で走り駆け抜けを行いますが、センター前ヒットを打った場合はボールは一塁へは来ないので相手が捕球ミスをした時などに備えてオーバーランを行います。
このオーバーランは大きければ大きいほど良いとされています。その理由は当然次の塁へ行ける可能性が高くなるからです。しかしオーバーランを取りすぎて相手からの送球に帰塁が間に合わないとアウトになってしまうので気をつけましょう。オーバーランの大きさの判断材料となるのはボールと自分との位置関係です。例えばレフト前ヒットの場合1塁でオーバーランを大きくとってもレフトと一塁はかなり離れているのでボールを投げられても十分に戻ることができるでしょう。しかしライト前ヒットの場合はオーバーランを大きく取りすぎてしまうとライトからすぐに返球が来てアウトになってしまうので注意が必要です。