木製バットへの対応
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
高校野球までは木製バットが主に使われていますが、それ以上のカテゴリーである大学野球、社会人野球、プロ野球では木製バットが使われるようになります。
高校野球から上のカテゴリーへ進むとき、よく言われることが木製バットへの対応力です。金属バットでバッティングをすることが当たり前になっている選手にとって、木製バットを使うとなると少なからず抵抗があり、打ちづらさを感じるものです。
なぜならば金属バットの方が振りやすく、芯が広く、打球が飛びやすいからです。金属バットから木製バットへの対応が上手くいかないことで、高校で活躍していた選手が全く打てなくなってしまうことがあります。ときには、高校通算50本以上のホームランを打っていた選手がプロ野球では全く打てずに、引退をしてしまうのです。
木製バットへ対応するためには、何が必要となるのでしょうか?
なぜ金属バットへ対応ができないかというと、バットの違いを考えず、バッティングを行なってしまっているからでしょう。金属バットで良い成績を残せていた選手は、もともと素質はあるはずなので、頭を使い時間をかけて練習をすれば、必ず木製バットに対応できるはずです。
ではどのようなことを考えて練習をすれば良いのでしょうか?
①バットの重さを知る
まず考えてほしいことはバットの重さを知ることです。
グラム数などの数字で知るということではなく、手に持った感覚でどこにバットの重心があり、持って振る時の全体的感触をバットの長さや重さに合わせて知っておくことです。
これによりそのバットをどのような力でスイングすればスムーズに振ることができるか、という細かい感覚を掴みやすくなります。
②どこに芯があるのか?
木製バットの芯は金属バットに比べるととても狭い範囲です。
そのためどこに芯があるか、はっきりと理解し、芯で打てた時の感動的でさえある感触を、全身で記憶することが求められます。
①、②は金属バットの場合も把握していると思いますが、その感覚は木製バットに比べると大雑把なものになっているはずです。
なぜならば金属バットの方がスイングがしやすく、芯が広いからです。
木製バットを使って何回も素振りをしたり、実打をしたりすることで
この感覚を研ぎ澄ますことがレベルアップへの第一歩です。
③全身を使ったスイングを心がける
金属バットの場合反発力が強いので、腕の力だけでもホームランを打つことができてしまいます。しかし木製バットではそうはいきません。
力任せに振っているだけでは今までホームランだった打球は、外野フライで終わってしまいます。
上手い選手のスイングをみていると、小柄でも木製バットで簡単にホームランを打っています。
それは力任せではなく、全身の力を上手く連動させてスイングができているからです。
まとめると、木製バットに対応するには、バットの重さや重心、芯の位置を感覚的に把握し、全身の力を使ってスイングをしていくことが大切になります。
逆に言うと、木製バットを使った方が、より細かく繊細な感覚をつかむことが可能です。おそらく金属バットよりも木製バットの方が手に残る感触が強いからと、私は感じています。そうした刺激が手を伝って脳に残ることで感覚は磨かれていきます。
この感覚をつかむことで、金属バットでも飛距離を伸ばしたりミートの確率をあげることができるのです。