「やりやすい」が良いフォームとは限らない?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

フォームは人それぞれ個性があり、バッティングにおいてもピッチングにおいても多様性があるものです。その為、これが正解というものはなく、個人レベルで見ても体の成長や体の状態調子によっては、良いフォームは変わっていきます。

しかし、結果が出なければ何かしら変化を起こさなければなりません。その一つの方法がフォーム改造です。フォーム改造を実施する理由は結果が出ないことだけではなく、
・もっとレベルアップをしたい
・もっと結果を出したい
・上のレベルでも通用する
実力を身に付けたいという思いから行われます。改造をしはじめる際、指導者やチームメイトなどからアドバイスを受けて実施していくと、違和感を感じることがあると思います。

私も選手を指導する中で改善ポイントを伝えて実践してもらうと
「やりづらい」や「違和感がある」
と言った言葉を受けることがあります。

確かにフォームには多様性がある以上、個々の人の「やりやすさ」という感覚は尊重すべきであり、大切にするべきだと思います。しかしそれにも限度があります。ある程度上達しており、結果が出ている選手であれば、結果が出なくなるまではその感覚を信じてそのフォームを崩さないように伸ばしていくことが良いでしょう。

ですが全く結果が出ていないにも関わらず、やりやすさを求めてフォームをそのままにしてしまえば、成長は生まれません。そもそもフォームを変えるにあたり、前のフォームがやりやすいのは当たり前です。そのフォームで何回もプレーを行ってきたからです。だからこそフォームを変更する時には、「違和感に耐える」という工程が必要になります。

またフォーム変更が正しいものだと納得するだけの根拠が必要になってくるでしょう。違和感を抱えながら、根拠もない変更に突き進んでいくことには、だれしも不安があるはずです。もしかしたら引き返せなくなるかもしれない、フォームがもっと悪くなるかもしれないと思うのは当然です。。

そうした不安をなくすために、フォームを変えることを選手が納得するだけの根拠が必要です。
指導者としても選手が納得していないのに、自分がこうだと信じているという理由だけでフォーム変更を命じることは、逆効果になりかねないでしょう。

なぜ今のフォームで結果が出ないのか?どうすればもっと良くなるのか?そのためにどうしたら良いのか?

これらを順を追って選手に伝えていくことで、選手は納得をしてフォーム改善に取り組んでくれることでしょう。
「やりやすさ」の感覚や感性は大切です。
しかしそれにとらわれすぎてしまわないように、選手も指導者も気をつけていきましょう。

ps.新たなフォームを練習していき結果が出始めれば、違和感はなくなり、やりにくさも消えていくことでしょう。もちろん、それでも結果が出なければ、やりやすさを求めて原点回帰することで、意外と結果が出たりするケースもあります。このように一見遠回りをしたように思えても、良い方向に向かうこともあるので常にフォームについては考え続ける必要があるでしょう。
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