大阪桐蔭強さの秘密とは?part2
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
引き続き、大阪桐蔭高校の強さの秘密に迫っていきます。
前回は、大阪桐蔭になぜ選手が集まるのか?
ということをお伝えしていきました。今回は練習についてお伝えします。
トップレベルの選手を集めるだけでは、高校野球を制することはできません。
トップレベルの選手が努力をすることで、初めて良い成績を残すことができるのです。
実際にはどのような練習を行なっているのでしょうか?メニューを調べてみると、
アップ
キャッチボール
守備練習
バッティング練習
トレーニング
練習メニューを比較するだけならば、特別変わったことがないように思います。どの高校でも行なっている内容なので、そこまでの差は生まれないのではないか?
そうなんです。野球の練習とはそもそも、そこまで差別化することはできないのです。小学生であってもプロ野球選手であっても基本的な練習は、アップ→キャッチボール→守備→バッティング。これだけなのです。
しかし結果として他の高校とは別格の結果を残している大阪桐蔭が、他チームと同様の中身の練習をしているとは思えません。
その違いは、それぞれの練習での意識の持ち方です。
大阪桐蔭の練習を見てみると、それぞれのメニューに対しての工夫や練習の意図が、説明されなくてもはっきりと見えてきます。
アップでは体の隅々まで神経を研ぎ澄ますように、全身を使い身体能力を高めています。おそらく同じメニューを他の高校が行なっても、同じような効果は得られないでしょう。それは一つ一つのメニューに対する意識が足りていないからです。
キャッチボールでは捕って投げるだけではなく、どのようにとるのか?捕ってからの握りかえ、どこにどの強さで投げるのか?といったことを意識しているようです。
当たり前と思うかも知れませんが、実際に毎日、同じ意識でチーム全員がやりきることができるでしょうか?
ノックでは、ゴロをさばいて送球する、その中で、ランナーを想定して、より速くより正確に、もっといい方法はないか? と突き詰めて練習しているようです。そこまで、練習で追求できていますか? 消極的にエラーをしないようにするだけの練習になっていませんか?
バッティングではどうでしょうか?
芯に当てる練習や飛距離を追い求めるだけの練習になってはいませんか?
それでは高いレベルでの実戦では通用しません。
大阪桐蔭では、逆方向へ強い打球を打つ練習をしているようです。
右バッターであれば、右中間に打球を飛ばす。左バッターであれば左中間に。
スライス回転ではなく、バックスピンがかかるようにしなければ、遠くに打球は飛ばせません。逆方向へ強い打球を飛ばすことを意識することで、スイング軌道はよくなり、実戦での結果に繋がっていくのです。
このように、同じ練習メニューでも、意識や目的が全く別物です。
これこそが結果を残し続ける大阪桐蔭最大の武器でしょう。
トップレベルの選手を揃えることはどの高校にもできることではありません。
しかし練習の意識をみならうことは、できないことではないはずです。ぜひ高い意識を持って練習を行い、レベルアップを目指して欲しいと思います。