盗塁の成功率を上げるために
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
今回は盗塁についてお話をします。
盗塁は試合を優位に進めるためにも、効率よく得点をするためにも、積極的に使っていきたい作戦の一つです。しかしそれと同時に、盗塁死をしてしまうというリスクも抱えています。
せっかく作ったチャンスも、盗塁失敗によって流れを持っていかれることもあるでしょう。得点率を高めるためにも、流れを失わないためにも、盗塁の成功率を高めることが大切です。
では盗塁の成功率を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
まずやって欲しいことは、自分を知ることです。自分が何秒で塁間を走ることができるか、知っておきましょう。その上で何秒で走れば盗塁の成功率が高くなるのかを考えてみましょう。
クイックモーションが速い選手は、モーションに入ってからキャッチャーミットに
納まるまでに1.1~1.25秒の時間がかかります。さらにキャッチャーがボールを捕ってから二塁に送球をし捕球するまでに、トップレベルの選手で1.8~2.0秒かかります。
送球が逸れずに良いところへ投げられたと仮定して、タッチするまでに0.1秒。合計をすると3~3.35秒の時間がかかります。このタイムはクイックもキャッチャーの送球も速かった想定なので、実際に3秒から3.35秒で走ることができれば、高い確率で盗塁は成功するでしょう。
自分のタイムと比べてみてどうでしょうか?もしそのタイムに近ければ、盗塁を狙うべきでしょう。自分のタイムを知ることができたら、次にやるべきことはスタートを早くすることです。
どんなに足が速くても、良いスタートがきれなければ、盗塁は成功しません。
良いスタートをきるためには、準備が必要です。
まず一つ目の準備はピッチャーのモーションをよく見ることです。
ピッチャーのフォームは人それぞれあり、それぞれに牽制のタイミングも投球モーションへの入り方も違います。完璧にモーションを盗むことができなくても、ある程度牽制のパターンを知ることができれば、スタートは切りやすくなります。
パターンを知るためには、牽制を多くもらう必要があります。
リードを大きく取り、戻ることを優先することで、アウトにならずに牽制をもらうことができます。牽制を多くもらえば、モーションはわかりやすくなり、スタートは切りやすくなるでしょう。
二つ目の準備はスタートをきる姿勢です。
良いスタートを切るためには、スタートしやすい姿勢が大切です。
どのような姿勢がスタートをきりやすいのか、実は正解はありません。
それは人それぞれスタートを切りやすい姿勢が違うからです。
また盗塁のスタートの考え方も人によって違ういます。
選手によってはリードを大きく取り、戻ることに意識を大きくおきながら盗塁をするという選手もいれば、リードを小さく取り、スタートをきることに意識を大きく傾けている選手もいます。
それによってはスタートの構えも変わってくるでしょう。
それでも基本的な構えの考え方はあります。それは一番地面からの反発をもらいやすい姿勢です。牽制で戻るにしても、盗塁のスタートをきるにしても地面を強く踏ん張り、その反発をもらうことが必要です。その反発をもらいやすい姿勢を自分自身で探してみましょう。
普段の練習のダッシュなどだけではなく、自主練習などでも、どうすれば速いスタートをきれるのか、研究してみましょう。
盗塁はバントをせずにアウトカウントを増やすことなくランナーを進めることができます。盗塁ができるということはそれだけで試合に出場することができるだけの価値があります。ぜひ盗塁を自分の武器にできるように練習をしていきましょう。