練習は嘘をつかないは本当か?

こんにちは!
BASEBALL FUTUREの斗光敦也(とこうあつや)です。

練習は本当に嘘をつかない?

昔から言われる言葉の一つに「練習は嘘をつかない」というものがあります。確かにたくさん練習をすることで得られるものもあります。しかしながら、どんなにたくさん練習をしてもなかなか上手くならず伸び悩んでしまうケースも多々あります。

例えば、高校野球で部員が20人いるとします。みんな同じメニューをこなしているにも関わらず、実力に差がついてしまう、ましてやより努力をしている選手の方が実力が伸びないということもあります。私自身もいくら練習をしても上手くならない時期がたくさんありました。

練習が結果に結びつかない時に大切なこと

そんな時に大事なのはさらに練習量を増やすことでしょうか?投手でいうならば投げ込みやランニングの量を増やせば良いのかというと決してそうではありません。ではどうすれば良いのでしょうか?
正解はいくつかあると思いますが、一つの解決策として『正しい動きが出来ているか』のチェックをすることがまず大事だと思います。「1日1,000回の素振り」など目標を建てることはとても大切です。しかし理にかなっていないフォームでいくら素振りを1,000回してもバッティングの向上には繋がりません。むしろ悪いフォームが体に染み付いてしまいバッティング能力の低下に繋がる危険性があると思います。特に投手は100球の投げ込みを理にかなっていないフォームで行ってしまうと、身体への負担も大きくなるため怪我のリスクが高まります。つまりたくさん練習をしたからといって必ずしも効果が出る訳ではないということです。

努力を結果に結びつけるには?

逆に正しいフォーム、理にかなったフォームを身につけるために行った1,000回の素振りは正しいフォームを身につけるために1,000回も反復を行ったことになるので正しいフォームに少しずつ近づいていくことでしょう。この正しいフォームで出来ているかいないかの差はとても大きいと感じます。

『練習は嘘をつかない』という言葉は正しい動きが出来る選手にとってはその通りですが、一方で正しい動きが出来ない選手にとってはとても苦しい言葉になってしまいます。

「練習は嘘をつかない」は方向性次第

『練習は嘘をつかない』という言葉をその通りにする為には、その方向性が重要になります。

①まずは正しい動きがどのような動きなのかを知る

正しい動きが何か分からなければ努力のしようがありません。

②身体操作能力が重要

現状のフォームから正しい動きが出来るようにするには体を頭の中のイメージ通りに動かす能力が必要です。例えばウォーミングアップで自分の体を思い通りに動かすことが出来ているかをチェックするとある程度自分の身体操作能力がわかってきます。アップすら思い通りにできていなければそこから改善する必要があるかもしれません。

③身体機能を確かめる

次に重要なことは身体機能です。正しいフォームを身につけるには様々な能力が必要です。例えばそれは柔軟性や筋力です。想像してみてください。筋力のない3歳くらいの子が正しいフォームを身につけられるでしょうか?普段全く運動をしておらず体が固まりきった柔軟性のない人が正しいフォームを身につけられるでしょうか?考えてみれば分かることですが、このような状況ではいくら運動神経が高く身体操作能力に優れていても、素振りやピッチングを続けるだけでは正しいフォームを身につけることはできません。正しい動作を行うための柔軟性や最低限の筋力を身につけることが優先されるべきでしょう。

④正しい動作に近づくように反復練習

以上の条件が整って初めて反復練習の意味が生まれてきます。培った身体操作能力と身体機能を使って正しい動作に近づくように何度でも反復練習を行い動画を撮り自分でチェックをしていきましょう。

好きで始めた野球。せっかくの努力を無駄にさせないためにも一人でも多くの選手に正しい動きを知ってもらい、『練習は嘘をつかない』と思ってくれるように指導していきたいと思います。

公式LINE友達追加