足を活かすとは?〜やってはいけないこと〜
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
足を活かすという言葉をよく聞きますが足を活かす上でやってはいけないことについて今回はお伝えしていきます。
目次
足が速いということは野球において大きなアドバンテージ
日本シリーズそしてプレミア12と続いた短期決戦ですがその両方で注目を浴び一躍全国区の知名度となったのがソフトバンクホークスの周東選手です。つい最近までは全く無名の育成選手であったというのがまた驚きです。周東選手はその圧倒的な脚力で相手が走ると分かっていても盗塁を決めてしまいます。もちろんこれまでも走塁のスペシャリストは存在しましたが、ここまで圧倒的な走力でファンを魅了し実際に活躍した選手もいないのではないでしょうか?
野球において走力を持っているということは大きなアドバンテージがあります。ランナーとしてはもちろんですが打撃面で考えても内野安打の可能性を高め守備でも必然的に守備範囲が広がっていきます。またバッティングやピッチングには好不調がありますが怪我がない限り足が極端に遅くなるという心配もないので監督やコーチとしても起用がしやすく「足が速いだけ」でレギュラーになれることもあるでしょう。
足を活かすとは?
さてそうした足が速い選手であれば一度は言われたことがあるのが「足を活かせ」という言葉です。なぜ足が速いのに足を活かしたプレーをしないのか?もっと足を活かすことを考えろこのように言われがちですが足を活かすとは一体どういうことなのでしょうか?
まず一つ言えることは走塁面です。せっかく足が速くても盗塁技術であったり、次の塁を狙う姿勢であったりがかけていれば宝の持ち腐れです。自慢の足を活かして走れる時は盗塁を狙い、さらに成功確率を高めるようにスタートや帰塁などの技術を高めることが大切となるでしょう。
しかし注意をしてもらいたいと思うのは足を活かしてゴロを打てという考え方です。
確かに足が速い選手は内野安打になる確率が高いため指導者はフライを上げるよりゴロを打てと指導し、さらには右バッターを足が速いという理由で左バッターに矯正するということもあります。もちろんそれで成功する選手もいると思います。しかしその時点でその選手の将来の可能性は狭まってしまうということを頭に入れておかなければなりません。
足が速い選手に対する固定概念をなくす必要がある
「足が速くて小技ができる左バッター」確かに聞こえはいいですが、レベルが上がるにつれて同じようなタイプの選手が増えていきます。特に日本は足の速い選手には同じような指導をするためそうしたタイプの選手が多くいます。そうなってくるとその中で競争に勝つことは難しくなってくるでしょう。逆に今日本球界に不足していると言われるのが右の長距離砲と言われています。足の速い左バッターは毎年のように出てきますが右の長距離砲はなかなかドラフト候補に上がってこないためどの球団も欲しがります。
このことから考えてもらいたいことは、足が速いからといって無理に型にハメすぎてはいけないということです。足が速い右バッターを「足を活かせ」と指導し左打ちにさせたりゴロを打たせることを強要しなければ、もしかしたらその選手は足が速く、走れて守れる右の長距離砲となるかもしれません。そうした一つ一つの可能性を無視せずに固定概念を取り払った考え方もこれからは重要となってくるでしょう。