その場しのぎは危険!?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
スポーツには少なからず好不調の波が存在しています。特に野球ではこの好不調の波が
激しく、安定した成績を残すことは難しくなっています。
中でも小さい頃から高校生ぐらいまでの間は、この好不調の波が、比較的激しい傾向があります。
その原因として考えられることは、フォームが安定していないことにあります。
小さい頃は、バッティングフォームにしてもピッチングフォームにしてもフォームが固まっていないため、一つ一つのプレー毎にフォームが微妙に違うものになってしまいます。
その結果、良い時のフォームと悪い時のフォームの差が大きく、そのまま好不調の差となって現れてしまいます。そうした時にやってしまいがちなことが、その場しのぎのフォーム改良です。
例を出して考えてみましょう。
まずバッターの場合、フルスイングをするため、空振りが多くなかなか試合でバットに当たらない選手がいたとします。そうした選手が試合でなんとかバットに当てるために、小さいスイングで、ミート重視のバッティングをしたとします。
そうすれば一時的にバットにボールが当たるようになり、試合で結果を出すことができる
かもしれません。
実はこれはその場しのぎでしかありません。もしかしたらこの選手は、そのままフルスイングを続けていれば、いつかフルスイングでもミートができるようになり、将来はクリーンナップを打てるような選手になっていたかもしれません。
しかし、その場しのぎのスイングで練習をしてしまったため、そのスイングが体に染み付いてしまい、選手としての将来性や魅力がなくなってしまう可能性があります。
一度染み付いたフォームや癖はそう簡単には直すことができません。
それが小さい頃にできてしまったものとなれば尚更です。
これはピッチングでも同様です。ストライクが入らないからといって、ストライクを入れるためだけの、その場しのぎのフォームを身につけてしまっては、その選手の魅力はなくなり、ストライクを取るだけのバッティングピッチャーのような選手になってしまう危険性があるのです。
こうしたその場しのぎのフォーム変更は、選手自身がが悩んだ末に自ら行なってしまう場合もありますが、多くの場合は指導者が行なってしまうでしょう。
もちろんこれは、選手を活躍させてあげたいという気持ちや、チームを勝たせたいという気持ちからです。調子が悪い時というのは、色々なコーチがその選手のために色々なアドバイスや声をかけます。しかしそうした全てのアドバイスを吸収できるほど器用な選手ばかりではありません。逆に選手自身の混乱を招いてしまうでしょう。
これは私自身も気をつけなければいけないことですが、その選手の将来のためには、やはりその場しのぎではなく、大きな目で見て選手も指導者も我慢をすることが大切なのではないでしょうか?
実際その場しのぎで覚えた技術は、すぐに通用しなくなってしまうものです。
不調に陥ったときは、選手としても指導者としても結果を出したいところですが、そのバッティングフォームやピッチングフォームをしっかりと分析し、何が問題なのかということを考え、そこまで大きな問題がないと判断した時は、結果が出るまでは地道に微調整や今まで通りの努力を続けましょう。そうすれば必ず結果は付いてくるはずです。
PS.もちろん結果が出ない理由が明らかにフォームにある場合や、怪我に繋がるようなフォームでプレーを行なっている場合は、早い段階で軌道修正が必要です。
その際もまずは結果にとらわれず、地道なフォーム修正を行なっていくことをお勧めいたします。