練習の前に〇〇を理解する

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

日々練習を続けていて、ふと疑問に思うことはありませんか?
「これは何のための練習なのか?」と。
こうした疑問を持つことができる選手は、今後優秀な選手になる可能性を秘めていると言って良いでしょう。

もちろんこれは「こんな練習しても意味がないよ」、と言ったネガティブな捉え方ではなく、純粋に練習の意味を知りたいという、ポジティブなアプローチです。
アップにはじまり、バッティング、守備、ピッチング、そしてランニングでも練習メニューには意味や意図があります。その意味を理解して練習するのと、意識をせずにするのとでは、練習の効果に大きな差が生まれてくるのです。

ところで、「練習の意味」といった場合、指導者目線と選手目線とでは自ずと異なった面があります。

練習メニューを与えている側としての指導者の目線からは、練習の意味を教えて練習をさせるのか?それともあえて意味を教えずに練習をさせるのか? そこにも何か意図があったりします。あるいは第三のケースとして、指導者が意味を深く考えずに練習をさせている場合もあります。

一つ目の考え方は、選手が納得をし、効果的な練習をする上ではとても重要であり、特に小学生や中学生の選手には、一つ一つ丁寧に意味を説明することが、選手の将来を左右することにつながっていくでしょう。そうした練習と意味をつなぎ合わせることから、選手それぞれの考えが生まれていきます。いわばその選手の考え方の基礎となる部分なので、丁寧に根気強く何度も伝えることは指導者の役割のひとつでしょう。

二つ目の考え方は、少し特殊で高度なものです。
あえて練習の意図を伝えないことで、選手自身に練習の意図を考えさせることにこそ意味があります。直接的には考えた結果の答えが正解か否かが問題ではないし、指導者が考えていることが正解とも限りません。意図の伝えられない練習の意図や意味を自身で考える中で、思考力が鍛えられ、型にはまらない個性が多様に磨かれるので、とてつもない才能が開花する可能性を秘めているでしょう。

ただしこれができるのは自ら考えることができる、レベルの高い選手だけになります。
まだまだのレベルの選手であれば、練習の意味を伝えなければ、効果の薄い練習をしてしまうだけになってしまうでしょう。

そして三つ目、指導者が何も考えていないケースは、一番避けなければならないことかもしれません。こうした状況になると、選手の中から練習の意図に疑問がおきてしまうため、チームとしても個人としても質の良い練習ができなくなってしまいます。指導者としては、意味を教えるにしろ教えないにしろ、ブレない考え方が必要となります。

練習メニューの受け取り手としての選手目線から、この問題を考えてみます。
一つ目はただ何も考えずに、言われた練習をこなしてしまうという選手です。
こうした選手はよほどセンスや勘が鋭くない限り、一つ一つの練習の効果は薄くなってしまうでしょう。どのような練習でも自分で考えることで、意味のある練習に変えていくことができるはずです。

二つ目は先ほども少し話しましたが、自分自身で練習の意味を考えることができる選手です。こうした選手は極端に言えば放っておいても、勝手にいい選手に育っていくでしょう。指導者としてやるべきことは、余計な邪魔をしないことで、選手が困った時だけ相談に乗ってあげることぐらいでしょう。

自分で考える力を持っている選手は、指導者が練習の意味を伝えた場合でも、さらにそれ以上の意味を自ら見つけだしてしまいます。
もしあなたが選手としてこれを読んでいるのであれば、ぜひ練習の意味を理解すること、さらには指導者が説明する以上の意味を見つけ出すことを目指してみましょう。

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