バッティング・身長が低くてもホームランを打つには?
目次
バッティング,身長が低くてもホームランを打つには?
ホームランを打つことは野球選手にとって憧れであり誰しも一度はホームランを打ってゆっくりとダイヤモンドを回ってみたいと思っていることでしょう。しかし多くの選手が体格に恵まれていないという理由からホームランを諦めてしまっているのではないでしょうか?確かに身長が高いということはバッティングにおいて大きなアドバンテージとなることでしょう。しかし、身長が高いことはホームランを打つための必須条件ではありません。
どんなにとんでもホームランはホームラン
遠くに飛ばせることは良いことだとは思いますが、どんなに特大のホームランを打ったとしてもランナーがいなければ1点しか得点にすることはできません。狭い球場であれば両翼90m。広い球場であっても両翼100m前後というのが一般的な野球場の広さです。つまりホームランを打つためには最低でも90m〜100mを飛ばすことができれば良いということになります。つまり身長が低くても100m前後飛ばせる技術さえ身につければ誰でもホームランを打つことができるのです。
実際プロ野球選手を見渡してみても身長が170台前半の選手でも軽々とホームランを打っている選手を見かけます。また高校野球でも一般的には低い160台の身長の選手がホームランを打つというシーンを見かけます。こうしたことから考えても身長が低いからホームランが打てないということはあり得ません。
ホームランを邪魔するもの
ではなぜ多くの選手がホームランを打てずに終わってしまうのでしょうか?その理由は自分自身の思い込みと周りの思い込みの二つが関係していると思われます。まず自分自身が身長が低いことでホームランは打てないと思い込んでしまっていること。思い込みの力は大きいもので、そう考えているだけで自然とスイングは小さくなります。また実際ホームランはある程度狙っていかなければ打つことはできません。そのためまずは自分でもホームランは打てると思いこむことが大切です。
次に周りの思い込みです。この選手は身長が低くて長打を期待できないからバントをさせる。長打を狙わせずにチームバッティングをさせる。確かにチームバッティングも大切です。しかし、小学生のうちからそうしたことをさせすぎてしまうとコンパクトなバッティングが体に染み付きそもそもホームランを打つようなスイングをすることができなくなってしまうでしょう。小学生や中学生の頃小さいからと言ってそのまま小さいとは限りません。もしかしたら高校で一気に身長が伸びるかもしれません。そうした時にコンパクトなスイングしかできないとその選手の才能を潰してしまったのは周りの責任でもあるかもしれません。
実際に身長の低い選手がホームランを打つには?
ここまでは少し精神的な部分でしたがここからは技術面に触れていきます。まずみていただきたいのは記事下にあるリンクの動画です。
これは私が昨年行ったバッティング練習の動画です。
このバッティング練習では金属バットではありますが7〜8球の間に二本の柵越えホームランを打つことができました。見ての通り私はそれほど体が大きい方ではなく身長は168cmしかありません。しかしこのように遅いボールであっても充分にホームランを打つ飛距離を出すことができています。しかし、実は高校時代、私は毎日練習をしていたにも関わらずヒットは打てててもホームランは一本も打つことができませんでした。もちろん現在のようにバッティング練習でもホームランを連発するようなことはありませんでした。ではなぜ今になってホームランを打てるようになったのかというと、それは技術力が高まったからです。
技術力を具体的に表すと
・体重移動のタイミング
・スイング軌道
・下半身の使い方
・体幹の使い方
などが挙げられます。
また身長を伸ばすことはできなくてもフィジカル面はある程度伸ばすことが可能です。体幹の強化や柔軟性、股関節周りの可動域を広げたり体の使い方を覚えていくだけでスイングは大きく変わっていきます。こうしたことを地道に伸ばしていくことでバットからボールに伝わる力の効率は増していきます。その結果飛距離が伸びホームランを打てるようになっていきます。私も高校時代いまの知識や経験があればもう少しホームランを打つことができていたのではと後悔しています。
大切なことは小学生や中学生の頃から自分は体が小さいからと諦めずにホームランを打つために技術や体を磨き上げることです。最もやってはいけないことをホームランを自分から諦めてしまうことと小さい頃からコンパクトなスイングを身につけてしまうことです。
ホームランを打つことができるとバッティングの幅は大きく広がります。次回以降は技術部分の体重移動。スイング軌道。下半身の使い方、体幹の使い方を解説していきます。