フェアプレーとは?〜デッドボールからのホームラン〜
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
高校野球は夏の甲子園が終了しました。
今はU18年代の世界大会が韓国で行われていたり、秋季大会の抽選が始まったりしています。
これからまだまだ野球シーズンが続いていきます。
最近の高校野球では「フェアプレー」という言葉がしばしば取り上げられるようになってきました。
特に話題となったのは、甲子園大会で花咲徳栄高校のバッターが投球が、体に当たったものの自ら避け方が悪かったのでデッドボールではないと主張し、相手投手や審判、さらには相手ベンチにも頭を下げるというシーンがありました。
その主張が認められ、投球はボール判定となり、打ち直しとなったその初球をレフトスタンドまで運ぶホームランにしたことで、
「なんてフェアプレーだ」と海外からも賞賛されました。
少し前までと言ってよいのか疑問もありますが、インコースに投げられたら打者はわざとあたりにいき、避けようものならば少年野球でも怒られるような時代がありました。実際、今でもそうした指導をしているチームはあるかもしれません。
しかし今回のこのプレーは、そうしたアンフェアなプレーが減っていくきっかけになるように思います。
印象深いプレーとして、少なからずインパクトや影響を受けた方もいらっしゃるでしょう。
こうしたフェアプレーの精神の背景には、相手へのリスペクトの念があります。
日本の野球の場合、相手へのリスペクトにやや欠けている面が、いまだに残っているように感じます。
それは相手へのベンチからのヤジであったり、挑発行為であったり、、、
メジャーリーグでは相手へのリスペクトが重要視されています。
例えば相手チームであっても、素晴らしいプレーがあれば、帽子やヘルメットを取っての賞賛や拍手をおしみません。
観客も日本の場合は、自分の応援している以外のチームへはヤジやブーイングを飛ばしたりすることがあります。
メジャーの場合、良いプレーには敵味方関係なく、拍手やスタンディングオベーションが自然と起こります。
こうした光景は日本ではまだ珍しいことです。
おそらく日本の場合、良い打球を打って相手にファインプレーをされてしまえば、悔しがったりがっかりして、その場を終わってしまうでしょう。日本でも少年野球からこうした取り組みができてくると、勝利至上主義からの脱却ができるのではないでしょうか?
まずは相手の良いプレーに対しては、相手へのリスペクトとして素直に賞賛を送る姿勢を大人たちが示して上げることが良いと思います。
PS
メジャーリーグの場合、逆にリスペクトを欠く行為があると報復行為として故意死球などをされてしまうことがあります。
例えば大量得点差での盗塁や、ホームランを打った後の派手なガッツポーズなどが対象とされます。
リスペクトは大事ですが、こうした報復行為までは見習う必要はないと思うので、良いところだけを吸収したいものです。