NPB プロ野球のこれから1
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
プロ野球のペナントレースはいよいよ後半戦へと突入し、優勝争いやクライマックスシリーズ進出に向けて負けられない戦いが続いています。
そんなプロ野球の現状や今後について、様々な問題や新たな提案が取り上げられています。
今回はそうした問題や提案を考えていきましょう。
CS(クライマックスシリーズ)
まずポストシーズンのCSが必要かという問題があります。
最近のプロ野球ではCSは当たり前のものになっているとは思います。これが始まったのは2004年で、パ・リーグから始まりました。約90年の歴史の中では比較的新しいシステムなのです。
CSがなかった時代はリーグ優勝チームがそのまま日本シリーズに進出していました。
しかしシーズン終盤でリーグ優勝チームが決まってしまうと、その他のチームにとっては全ての試合が消化試合となってモチベーションが下がるゲームとなってしまいがちです。そうした状況を改善するために、シーズン後にリーグ上位3チームによって、日本シリーズ進出をかけた戦いを
するようになりました。
その結果シーズン終了ギリギリまでCS進出争いが行われるようになりましたし、CSでは短期決戦独特の緊迫した試合がみられるようになり、興業的にも成功を納めたため、2007年からはセ・リーグでも採用されるようになりました。
しかし、CSでリーグ優勝チームが敗れてしまう事態も起こるので、その場合には、一年を戦い抜いて優勝したチーム同士が戦わない日本シリーズには疑問が上がるわけです。現システムの場合、シーズン負け越しのチームでさえ日本一の可能性が残されているのです。
実際以前ロッテがリーグ3位からCSを勝ち上がり、日本シリーズも制して日本一に輝き、史上最大の下克上と言われました。
日本一をきめる日本シリーズ自体の趣旨が少し変わってしまうと感じられる向きもあり、少なからず不満もあると思うので、納得できるシステム変更が今後必要になることでしょう。
また消化試合がなくなったことは良いことではあるかもしれませんが、シーズンギリギリまで手を抜けない状況が続くため、来期の巻き返しに向けて、将来有望な若手選手などに出場経験を積ませるチャンスが減っている、という意見もあるようです。
MLBとの関係
野茂投手やイチロー選手の活躍以降、日本で活躍した選手が海を渡り、世界最高峰の舞台とも言われるメジャーリーグへ挑戦するようになりました。
現在も大谷翔平選手や田中将大選手、前田健太選手などがメジャーで活躍をしています。
そうした影響から、今では高校生が将来はメジャーリーグで活躍したいと、夢を語るようになりました。
実際こうした話は珍しい話ではなく大谷投手に至っては、高校生の時に日本のプロ野球を経由せずに直接メジャーを目指すとして話題となりました。
結果的には日本ハムに入団することになりましたが、過去には田澤投手が社会人野球の名門ENEOSからレッドソックスへ直接入団し話題となりました。
これにより日本のプロ野球を経由せず、海外のプロ球団と契約した選手は一定期間日本のプロ野球とは契約できない、通称「田澤ルール」が生まれました。
これは優秀な人材が日本から流出してしまうことを防ぐ狙いがありますが、海外を夢見る選手にとっては海外への挑戦が今まで以上に一か八かの選択となってしまうため、非常に難しい問題だと思います。
今後ルールが緩和されることもあるのではないでしょうか?
次回は
交流戦と2リーグ制についてお伝えしていきます。