大阪桐蔭強さの秘密とは?part1
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
甲子園もいよいよ終盤戦に入ってきました。
そんな中でも一番の注目度は大阪桐蔭高校でしょう。
大阪桐蔭は、今年の選抜も優勝をしており、史上初の2度目の春夏連覇がかかっています。通算優勝回数は春夏合わせて6回あり、ここ10年で優勝5回とまさに圧倒的な強さをみせ、高校野球の王者として君臨しています。
またプロ野球に目を向けてみても、中村剛也選手、西岡剛選手、中田翔選手、浅村栄斗選手、藤浪晋太郎選手、森友哉選手など、大阪桐蔭出身の選手の活躍が目立ちます。
ではなぜこれほどまでに大阪桐蔭は結果を残し続けることができるのでしょうか?
今回はその理由を考えてみようと思います。
まず第一に言えることは、集まる選手のレベルが高いことです。
今年もドラフト候補やU18日本代表候補がスタメンに5名以上並び、ベンチに入れない選手の中にも140km以上の球速を投げるピッチャーが複数いると言われるほど、選手層が厚い。これほどの選手がいれば誰が監督をやっても優勝することができる
といった意見や、大阪出身以外の選手がたくさんいることから批判がでることもあります。
しかし、ただ野球が強いだけの高校では、これほどまでの選手たちが毎年のように
集まることはないでしょう。実際今までにも強いと言われる高校はいくらでもありました。しかし、大阪桐蔭以上に戦力が集中するという状況はなかったのではないでしょうか?
なぜ大阪桐蔭はこれまでの強豪校と違い、トップレベルの選手が全国から多く集まるのでしょうか?そこには大阪桐蔭の高校野球に対する独自の考え方があるようです。
それは高校野球を選手たちの野球人生の通過点としている点です。
大阪桐蔭がすごいのはもちろん甲子園で勝てることですが、それ以上にすごいのが卒業生の活躍です。先ほど挙げたプロ野球選手以外にも大阪桐蔭出身の選手は多くプロ野球に進んでおり、またそれだけではなく、大学野球界や社会人野球など、アマチュア球界にも多くの選手が進み、それぞれに活躍をしています。
さらにすごいのがそこで活躍をしている選手の中には、大阪桐蔭時代は控え選手であった選手が多いということです。
日本一チーム内競争が激しいと言われる大阪桐蔭でスタメンを勝ち取ることは難しいことです。しかし、控えに回った選手も、大阪桐蔭で競争をする中で、人知れず3年間牙を磨いているのです。
その結果大学に進むと、一気にチームの主力として活躍することができるのです。
大阪桐蔭では控え選手であっても、卒業後に活躍ができるように準備をさせ、さらにどのチームに進めば活躍ができるのかを考えた上で、選手を送り出しているようです。
卒業生の中には高校時代は2番手投手ながら、大学に進み活躍をし4年後にプロへと進んだ選手もいます。またそれだけではなく、大阪桐蔭の監督は野球を大学で引退するという選手にも連絡を取り、就職などの相談に乗ることもあるようです。
一般的には大学や高校は進学率や就職率で選ばれます。
それと同じようにここまで選手の将来を考えている高校であれば、たとえ県外であっても、子供に大阪桐蔭で野球をさせたいと思っても不思議ではありません。
これが大阪桐蔭が強い理由の一つ、トップレベルの選手が集まってくる理由です。
次回は強さの秘密練習についてお伝えします。