坂道ダッシュのメリットとは?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
野球の練習はボールやバットを使ったもの以外にも、体力強化や心肺機能を高めるために、様々なバリエーションがあります。
その一つが坂道ダッシュです。
坂道ダッシュにはどのようなメリットがあるか、ご存知でしょうか?
通常ダッシュというとグラウンドなどの平地で行われます。
塁間を走ったり、50mなど距離を決めてダッシュを行なっていきます。
坂道ダッシュでは、ある程度、傾斜のある坂道を、ダッシュで「登って」いきます。
ここで気をつけておきたいのは、必ず坂は登るということです。
それは坂道を登る時に鍛えられるものと、下る時に鍛えられるものは全くの別であるからです。野球の場合は、坂道を登ることで大きな効果を生み出すので、必ずトレーニングをする時は、負荷をかけるためにも、登るようにしていきましょう。
登ることを前提にして、坂道ダッシュのメリットをお伝えしていきます。
当たり前ですが、坂道には平地と違って傾斜があります。
そのため、前に進むためにはやや前傾姿勢になることが必要です。
あまり傾斜のないところであれば、それほど気にならないかもしれませんが、急な坂道の場合、綺麗な前傾姿勢が取れなければバランスが悪くなり、前に進むどころか、背中側に倒れてしまいそうになってしまうでしょう。
足が遅い選手は、もしかしたらこの前傾姿勢が上手く取れていないことが原因かもしれません。そうした選手は坂道ダッシュを行うことで、綺麗な前傾姿勢を自然と身につけることができるようになり、動きが改善していくことが考えられます。
この前傾姿勢で気をつけて欲しいことは、ただ頭を前に出すわけではないということです。
背筋(せすじ)はしっかりと伸ばした上で、骨盤を起点にして前傾姿勢を作るようにしましょう。
そうすることで地面を蹴る力が強くなり、より効率の良い体の使い方ができるようになっていきます。
その他にも、坂道ダッシュを行うことで体重移動をスムーズに行うことができるようになってきます。
右足から左足へ、左足から右足へと、傾斜がある中で体重移動を行うことで、平地よりも筋肉に負荷がかかります。
その負荷がかかっている部分をしっかりと意識をしておくことで、平地に戻ってプレーを行う時に、動きがスムーズになっていきます。
逆に坂道をダッシュで下る練習は体重移動をしすぎると転倒をしてしまうため、
体にブレーキをかける働きがある筋肉を鍛えてしまいます。
そのため複雑な体重移動を行う野球にとってはあまり効率の良い練習とは言えないかもしれません。
野球に限らず、スポーツではこの前傾姿勢がとても重要です。
「前傾姿勢をとれ」と言われてもなかなか上手くできない選手は、一度、坂道ダッシュを行うことで、前傾姿勢のコツを掴んでみてはいかがでしょうか?