動作修得のために自分の仕事を減らす?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

球速アップや飛距離アップに向けて、この冬の時期に行わなければならないことは、体力強化と無駄のない効率の良いフォームを身につけることです。
特にフォームの修正の必要がある場合は、今の時期にしっかりと行なっておかなければなりません。春になり、実戦が始まってしまうと、結果を求めますので、リスク回避の気持ちが働き、思うように修正が進まないことがあります。

新たなフォームの動作修得のためには、個人個人に様々なポイントがあり、それを一つ一つ克服していく必要がありますが、厄介なことに、そうしたポイントの一つ一つを意識すると、「ぎこちない」動きになってしまうという問題があります。

例えば、ピッチングにおいて
・体をまっすぐにすること
・足を高く上げること
・リリースを前にすること
・スタンスを広げること
・腕を速く振ること
これら全てを一度に意識してピッチングを行うことができるでしょうか?

指導者からの様々なアドバイスを、全て聞き入れて実践しようとすると、「ぎこちない」ではすまされない結果を生む危険性さえあります。

こうした状況にならず、新たな動作を速く身につけるためには、どうすれば良いのでしょうか?その方法の一つとして提案をしたいのが、自分の仕事(タスク)を減らす、という考え方です。

個々のアドバイスされたポイントを自分に課せられた「仕事」ととらえます。
全ての「仕事」を果たそうとすることがぎこちない動きに繋がってしまいますので、逆にいくつかの「仕事」を減らすことで、ぎこちなさをなくせば良いのです。

例えば先ほどの例で言えば、5つあった「仕事」のうち、まずは体をまっすぐにする「仕事」だけを意識していきます。意識すべき「仕事」を一つに絞ったことで動作の改善は割と簡単に行うことができるはずです。

しかし減らしてしまった「仕事」をそのままにしておいてはいけません。体をまっすぐにする動作が完全に身につき、無意識に行えるようになったら、今度は次の「仕事」を意識して練習を行うようにしましょう。

このようにして一度に全ての「仕事」をこなすのではなく、一つの「仕事」に絞って練習を行うことで、動作の習得はスムーズに行うことができるようになります。また動作というものは常に連動をしているものなので、一つのポイントを意識しただけで、他のポイントが気がつけば修正されているということもあります。

「仕事」を減らすという考え方は、特に真面目な選手ほど実践してもらいたいと思います。
真面目な選手は、指導者に言われたポイントを頭に入れ、その全てを打席やマウンドで意識するのですが、脳が情報を処理しきれず、ぎこちない動作が生まれ、悪い結果を生んでしまいがちです。

様々なポイントの中の一つだけを意識して練習し、試合ではその中で最も効果があったと感じたポイントだけを意識してプレーしましょう。



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