小学生、周りと比べて体が小さい

BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

小学生、中学生の選手の保護者の悩みでとても多いのが
「子供の体が周りと比べて小さい」というものです。

確かに小さい頃というのは、技術がまだまだ未熟なため、体が大きい方がパフォーマンスは高く、周りと比べて活躍をするでしょう。

逆に体が小さければ、パフォーマンスは低くなりやすいため、活躍は難しいかも知れません。

しかしそれはあくまで
「今」という一部分を切り取った場合の話です。

成長にはそれぞれ個人差があり、同じ学年であっても体が一回りも二回りも違うということがあるでしょう。

そうすれば当然、体が大きい選手が活躍してしまうのは仕方のないことだと思います。

ですが先ほども言ったように成長には個人差があります。
今、体が周りと比べて小さいからと言って、そのまま小さいとは限りません。

中学生、高校生と年齢が上がる間に成長期が訪れて、気づいたら体が周りに追いついていたり、小さい頃大きかった選手よりも大きくなっていることもあります。

むしろ小さい頃から大きかった選手の方が、気をつけなければいけません。

体が大きかったため、特に技術を磨かなくても活躍ができていたかも知れませんが、成長とともに周りの選手の体も自分に近づいてきます。するとどうでしょうか?

体が小さかった選手は、体が小さい分技術力でカバーをしようとするため、色々な工夫をして練習をしています。

もし小さい頃から体が大きかったことで、技術を磨いてこなかったとしたら
同じくらいの体格になった時、大きな差がついているかもしれません。

私も実際にそうした「体が大きかった選手」をたくさんみてきましたが、高校生ぐらいにもなると、ほとんど体格の差はなくなってしまっていました。

また体格という絶対的なアドバンテージは、確かにスポーツにはありますが、体が小さいからといって活躍できないということはありません。

プロ野球選手にも160cm台の選手はいます。

またメジャーリーグで、首位打者やMVPを獲得した
アストロズのアルトゥーべ選手は、167cmしかありません。
(それでもホームランを年間20本以上打っています。)

つまり大切なことは
「今」の体の大きさでも、「今」の活躍でもなく、
未来にどういう選手になっていたいか、ということです。
「体が今小さくても将来大きくなるかも知れない、その時のために技術を磨いておく」
「大きくならなくても、それでも通用する技術や武器を磨いておく」
「今体が大きくても、将来は分からない。だからこそ今の結果に満足せず、今から将来に向けてやれることをやっておく」
このような考え方が大切です。

まとめると、もし今お子様の体が小さくても焦る必要はありません。
しっかりと練習をしていれば
「体が周りに追いつく」
もしくは
「技術が体を追い越す」
ということになっていきます。

お子様本人がもし体のことで悩んでいるのであれば、そうした話をしてフォローをしましょう。

「大器晩成」という言葉があります。
これは
「本当の大人物は、若いころは目立たず、徐々に実力を養っていって、後に大成するという意味です。」

今を焦らずに着実に実力をつけていき、良い選手を目指しましょう。

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