少年野球選手へ 前転、後転、側転ができますか?
こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。
今回は野球をするその前に確認しておきたい体の動きについて考えていきましょう。
目次
少年野球選手へ 前転、後転、側転ができますか?
レッスンをしている時に選手の身体操作レベルを確認するためによく「前転をしてみてごらん」ということがあります。その次は後転そして側転など器械体操の基本的な動きをやってもらうのですが驚くことにこの3つが完璧にできないという選手が多くいるのです。完璧に行うとはもちろん体操選手のようにある程度足の先まで伸ばして美しく行うということです。例えば前転であればただ回れば良いというわけではなく最低でも回転後、起き上がる時に床に手をついて立ち上がるのではなく回転の勢いを利用して立ち上がったり、側転では地面に対してある程度垂直に足を伸ばして回転をしたりすることです。
もちろんできる選手もいるのですが感覚的には2割程度の少数派のように感じます。さらに驚くことはこれができないのは小学生だけではなく指導をしている高校生や大学生にも当てはまるということです。
イメージ通りに体を動かす
野球に前転や後転は関係ないと思うかもしれません。しかし運動神経全体で考えると野球も体操も対して変わりはありません。まず頭の中にプレーのイメージがありそのイメージ通りに体を動かすことができるか?それがどちらのスポーツにおいても大切です。少し違うことがあるとすれば野球はバットやボール、グローブなど道具に力を伝えてプレーをしなければいけないことです。しかしその弊害としてバッティングであればバットを持っている腕や上半身だけ、ピッチングであればボールを投げる腕や手だけに意識がいってしまいがちになり、体全身を使った運動連鎖の意識や感覚が弱くなってしまいます。特に小さい頃から重たいバットやボールを使っている選手ほど腕だけの動きを覚えてしまい、上半身だけが極端に力んでしまうため体がうまく連動してくれません。
その点、器械体操であれば鉄棒や跳び箱を使う場合はありますが、その場合でも体全体を上手く連動させて使ってあげなければ綺麗に技を決めることはできません。もちろん器械体操をやっていても野球が上手くなるとは限りませんが体を連動させるという部分やイメージを体で表現するという部分では一定の効果が期待できるでしょう。
空間認知能力
さらに期待できる効果としては空間認知能力を高めるという効果です。自分と相手との距離、バットとボールの距離、打球とグラブの距離などの距離感を立体的に把握する能力はとても重要です。そうした能力を高めるためには前転や後転、側転など体を回転させる動きが良いかもしれません。体全体が回転することで頭も一緒に回転を行います。回転をしている間は上下の方向が反転することになりますが、慣れてくれば回転をしている時でもどちら側が天井でどちらが床かを把握できるようになります。こうした刺激を与えてあげることで空間認知能力を高めることができるので練習の合間にでも取り入れてみてはいががでしょうか?