少年野球で最も時間を割くべきことは?

こんにちは
新宿区マンツーマン野球教室
BASEBALL FUTUREの依田です。

少年野球において最も時間を割くべき練習はなんでしょうか?一度考えてみましょう。

目次

少年野球で最も時間を割くべきことは?

野球の練習というと基本的にはアップ、キャッチボール、守備、バッティングorピッチングや走塁練習というのが各カテゴリーで共通となっています。そのほかにも中学生・高校生以上のカテゴリーによってはトレーニングなどが入ってきますが少年野球の場合はそこまで過度なトレーニングをしないことが推奨されています。確かにトレーニングで負荷を高めればパフォーマンスは上がることでしょう。しかしそれはその時だけのメリットであり将来的なことを考えると必ずしも良いこととは限りません。体へ過度な負荷がかかることによる成長障害や大きな怪我を引き起こしてしまえば野球人生は思ったよりも早く意図せずに終わってしまうかもしれません。

では少年野球ではそうしたトレーニングではなくどのようなことに時間を割くべきなのでしょうか?

今しかできないことをやるべき

もちろんキャッチボールや素振り、ティーバッティングやフリーバッティングといった野球の基本的な技術は大切です。残念ながら野球は中学生から始めるにはなかなかハードルが高い種目であり、こうした基本的な動作ができなければ中学生では試合に出ることはできないでしょう。しかしだからと言ってこうしたことばかりに時間をかけすぎてもいけません。なぜならば基本的なことさえできていればこうしたことは後からどうとでもできるからです。

それよりも「今しかできないこと」にしっかりと時間を割くほうが余程将来のためになると私は思います。さてその「今しかできないこと」とは一体何かというとそれは運動神経の向上です。(専門的には運動神経と呼ばない場合もありますがここではあえて分かりやすく運動神経と記述しておきます)

一般的に個人差はあれど運動神経はゴールデンエイジと呼ばれる12~13歳くらいまでに100%出来上がると言われています。そのためそうした能力が上がっていないまま大きくなってしまうと後から運動神経を上げることができないため運動神経の悪い野球選手が出来上がってしまうのです。

では運動神経が悪いとどうなるのかというと例えばコーチから提案されたアドバイスを習得するまでに人並み以上に時間がかかってしまったり、良い選手のフォームを真似しようとしてもうまく真似ができなかったりと自分が思い描くようなプレーを自分の体で表現することが難しくなってしまうのです。

野球の練習だけではいけない

ここで勘違いして欲しくないことは野球をやっていれば運動神経が上がるという考えです。残念ながら野球の練習だけでは運動神経を全て高めることはできないのです。運動神経には主に7つの能力があると言われています。定位能力、分化能力、変換能力、反応能力、バランス能力、連結能力、リズム能力.これらの能力に加えて柔軟性などをバランスよく高めることで運動神経は向上していきそれが結果的に選手の将来の可能性を伸ばすことにつながっていきます。

こうした能力を伸ばすためには野球以外のことがとても重要です。ゲーム性のあるアップを取り入れてみたり複雑な動きをやらせてみたりときには野球以外のスポーツをやることも良い刺激となることでしょう。

勝ちたいか育てたいか?

しかし、こうした練習に時間をかけることで野球自体の練習時間は減ってしまいます。その結果少年野球で勝ち進むことは難しいかもしれません。しかし我慢をして運動神経を高めることができていけば高学年になるころもしくは卒団した進路先で大きな成長を遂げてくれることでしょう。客観的に見ればどちらの選択が正しいかは判断することは難しくありません。しかし主観で考えるとどうしても目の前の勝利を優先してしまうのが大半の少年野球チームでありそれを支える保護者の方であるのも事実です。もちろん勝つことで野球の楽しさを覚えるということも理解ができます。ですが残念ながら少年野球で全国制覇をしてもプロ野球へ進めるわけではないのです。

勝つための練習をしつつもしっかりと選手たちの将来のために運動神経を高めるためのメニューを少しでも取り入れていくことが少年野球では大切であると思います。

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